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理由で解く 作業療法士

QO54A066 生理学

出典:第54回作業療法士国家試験(2019)午前 問66
問題
末梢組織への酸素供給を増やすのはどれか。
選択肢
1 pHの低下
2 体温の低下
3 PCO₂の低下
4 赤血球数減少
5 ヘモグロビン濃度減少
解答
正解1(pHの低下)
解説

pHの低下はボーア効果により酸素解離曲線を右方移動させ、組織でのO₂放出(供給)を増やす。

ヘモグロビンからのO₂放出は酸素解離曲線で表され、曲線が右方移動するほど同じ酸素分圧でO₂を手放しやすく組織への供給が増える。pH低下(酸性化)、PCO₂上昇、体温上昇、2,3-DPG増加はいずれも右方移動因子で、運動する組織のように代謝が盛んで酸性・高CO₂・高温の環境ほどO₂が供給される(ボーア効果)。したがって1が正しい。体温低下・PCO₂低下は左方移動(放出しにくい)、赤血球数やヘモグロビン濃度の減少は酸素運搬能そのものを下げる。

✓ 1. 正しい
pHの低下
ボーア効果で酸素解離曲線が右方移動し、組織でのO₂放出(供給)が増える
✗ 2. 誤り
体温の低下
解離曲線を左方移動させO₂を放出しにくくする。供給は減る
✗ 3. 誤り
PCO₂の低下
左方移動因子でO₂を手放しにくくなる。供給は減る
✗ 4. 誤り
赤血球数減少
ヘモグロビン総量が減り酸素運搬能・供給が低下する
✗ 5. 誤り
ヘモグロビン濃度減少
貧血の状態で酸素運搬能・供給が低下する
ポイント
  • 右方移動=O₂放出増(供給増):pH↓・PCO₂↑・体温↑・2,3-DPG↑
  • 左方移動=O₂放出減:pH↑・PCO₂↓・体温↓
  • 赤血球・ヘモグロビン減少は運搬能そのものを低下
比較表
酸素解離曲線の移動因子
因子移動方向組織へのO₂供給
pH低下・PCO₂上昇右方増加
体温上昇・2,3-DPG増加右方増加
pH上昇・PCO₂低下左方減少
体温低下左方減少
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