学習トップ / 理由で解く 作業療法士 / 第12章 ▸ 実地 / QO54A014
理由で解く 作業療法士
急性期を脱した回復期前期(亜急性期)の作業療法では、消耗した心身のエネルギー回復が最優先。過負荷を避け、疲労度を調整しながら低刺激で休息を確保する。
統合失調症は急性期(幻覚妄想などの陽性症状が激しい)→回復期(消耗期・亜急性期)→維持期の経過をたどる。本症例は入院1か月後に幻聴・妄想が減弱した回復期前期にあたり、陽性症状の鎮静に多大なエネルギーを消耗し、心身ともに疲弊した状態である。この時期の作業療法の役割は、休息と生活リズムの回復を主眼に、患者が疲れすぎないよう活動量・刺激量を調整すること(疲労度の調整)である。単純で短時間・低刺激の作業から始め、過負荷や過度の対人交流はかえって再燃を招く。自信の回復・達成感・対人交流の拡大・身辺処理能力の本格的回復はエネルギーが回復した回復期後期以降の課題である。
| 時期 | 作業療法の主目標 |
|---|---|
| 急性期 | 安静・保護、原則作業療法は控える |
| 回復期前期(消耗期) | 休息・疲労度の調整・生活リズム回復 |
| 回復期後期 | 自信・達成感の回復、活動性向上 |
| 維持期 | 対人交流拡大・社会生活技能・就労準備 |
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