学習トップ理由で解く 作業療法士第11章 ▸ 実地 / QO54A004

理由で解く 作業療法士

QO54A004 作業療法評価学

出典:第54回作業療法士国家試験(2019)午前 問4
問題
30歳の男性。単純エックス線写真を図に示す。この骨折で損傷されていると推測されるのはどれか。
図
選択肢
1 上腕三頭筋腱
2 上腕二頭筋腱
3 橈骨輪状靱帯
4 方形回内筋
5 長掌筋腱
解答
正解3(橈骨輪状靱帯)
解説

近位尺骨骨折+橈骨頭脱臼(Monteggia骨折)では、橈骨頭を固定する橈骨輪状靱帯が損傷される。

エックス線像は、近位尺骨の骨折(角状変形・骨連続性の途絶)と橈骨頭の脱臼を伴うMonteggia骨折を示している。橈骨頭は橈骨輪状靱帯によって尺骨の橈骨切痕に固定されており、橈骨頭が脱臼する際にこの輪状靱帯が断裂・損傷される。したがって損傷が推測される構造は橈骨輪状靱帯である。上腕三頭筋腱(肘頭付着)、上腕二頭筋腱(橈骨粗面付着)、方形回内筋(前腕遠位掌側)、長掌筋腱(手関節)はいずれも本骨折・脱臼の機序で第一に損傷される構造ではない。

✗ 1. 誤り
上腕三頭筋腱
肘頭に付着する伸筋腱で、近位尺骨骨折+橈骨頭脱臼の機序では直接損傷されない
✗ 2. 誤り
上腕二頭筋腱
橈骨粗面に付着。橈骨頭脱臼で最初に損なわれる支持組織ではない
✓ 3. 正しい
橈骨輪状靱帯
橈骨頭・頸を輪状に囲んで固定する靱帯で、本像の橈骨頭脱臼(Monteggia骨折)に伴い断裂・損傷される
✗ 4. 誤り
方形回内筋
前腕遠位掌側の筋で、肘部の骨折・脱臼とは部位が異なる
✗ 5. 誤り
長掌筋腱
手関節掌側の腱で、本像の肘部病変とは無関係
ポイント
  • Monteggia骨折=尺骨近位骨折+橈骨頭脱臼
  • 橈骨頭脱臼で橈骨輪状靱帯が損傷
  • 後骨間神経(橈骨神経深枝)麻痺の合併に注意
比較表
前腕骨折の合併脱臼
骨折名骨折部位合併脱臼
Monteggia骨折尺骨近位橈骨頭脱臼(輪状靱帯損傷)
Galeazzi骨折橈骨遠位骨幹遠位橈尺関節脱臼
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 作業療法士
App Store入手