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理由で解く 作業療法士

QO53P037 作業療法治療学

出典:第53回作業療法士国家試験(2018)午後 問37
問題
手部のIII度熱傷における対応で正しいのはどれか。
選択肢
1 受傷直後に氷で冷却する。
2 冷却時間は5分未満にする。
3 壊死組織の除去は不要である。
4 変形防止にスプリントを使用する。
5 受傷時に手袋をしていたら直ちに抜去する。
解答
正解4(変形防止にスプリントを使用する。)
解説

手部III度熱傷では拘縮・変形予防のためスプリントで良肢位保持を行う。

III度熱傷は皮膚全層に及ぶ深達性熱傷で、瘢痕拘縮による変形をきたしやすい。手部では拘縮予防が機能予後を左右するため、早期からスプリントで良肢位(手関節軽度背屈・MP屈曲・IP伸展・母指外転のintrinsic plus位に近い肢位)を保持することが重要である。冷却は流水などで行い、氷での直接冷却は凍傷や組織障害を招くため避け、十分な時間行う。壊死組織はデブリードマンで除去が必要。手袋など密着した衣類は無理に抜去すると皮膚剥離を招くため、医療管理下で慎重に扱う。

✗ 1. 誤り
受傷直後に氷で冷却する。
氷の直接冷却は凍傷・組織障害の恐れ。冷却は流水で行う
✗ 2. 誤り
冷却時間は5分未満にする。
疼痛軽減・熱の除去には十分な時間の冷却が必要で、5分未満に限る根拠はない
✗ 3. 誤り
壊死組織の除去は不要である。
感染防止・創治癒のためデブリードマンで壊死組織を除去する
✓ 4. 正しい
変形防止にスプリントを使用する。
瘢痕拘縮による変形を防ぐため良肢位でスプリント保持する。適切
✗ 5. 誤り
受傷時に手袋をしていたら直ちに抜去する。
密着した衣類の無理な抜去は皮膚剥離を招く。医療管理下で慎重に扱う
ポイント
  • III度熱傷=全層熱傷で瘢痕拘縮のリスク大
  • 手部は良肢位スプリントで変形予防
  • 冷却は流水で(氷は不可)、壊死組織はデブリードマンが必要
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