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理由で解く 作業療法士

QO53P033 作業療法治療学

出典:第53回作業療法士国家試験(2018)午後 問33
問題
片側前腕能動義手の患者(能動フック使用)が両手動作を行う。日常活動における義手での操作と健手での操作の組合せで適切なのはどれか。
選択肢
1 毛糸針に毛糸を通す ― 義手:毛糸 ― 健手:毛糸針
2 茶碗のご飯をスプーンで食べる ― 義手:スプーン ― 健手:茶碗
3 歯ブラシに歯磨き粉をつける ― 義手:歯ブラシ ― 健手:歯磨き粉
4 ハンカチにアイロンをかける ― 義手:アイロン ― 健手:ハンカチ
5 ハンマーで釘を打つ ― 義手:ハンマー ― 健手:釘
解答
正解3(歯ブラシに歯磨き粉をつける ― 義手:歯ブラシ ― 健手:歯磨き粉)
解説

能動義手は「固定・保持」役、健手が「操作」役。義手で動かしにくい細かい操作を担わせるのは不適切。

能動フックはケーブルで開閉するが、握力・巧緻性・感覚は健手に大きく劣るため、両手動作では義手を固定・保持具として使い、細かく素早い操作は健手が担うのが原則である。歯ブラシに歯磨き粉をつける動作では、義手で歯ブラシを保持し、健手で歯磨き粉のチューブを操作(蓋開け・絞り出し・位置合わせ)する組合せが理にかなう。他の選択肢はいずれも義手側に細かな操作を割り当てており、健手と義手の役割が逆で不適切である。

✗ 1. 誤り
毛糸針に毛糸を通す ― 義手:毛糸 ― 健手:毛糸針
毛糸/健手:毛糸針:毛糸を針穴に通すのは巧緻的操作で健手が担う。義手は針を保持すべきで役割が逆
✗ 2. 誤り
茶碗のご飯をスプーンで食べる ― 義手:スプーン ― 健手:茶碗
スプーン/健手:茶碗:食事でスプーン操作は巧緻性を要し健手が担う。義手は茶碗を保持すべきで役割が逆
✓ 3. 正しい
歯ブラシに歯磨き粉をつける ― 義手:歯ブラシ ― 健手:歯磨き粉
歯ブラシ/健手:歯磨き粉:義手で歯ブラシを保持し健手でチューブを操作。保持と操作の分担が適切
✗ 4. 誤り
ハンカチにアイロンをかける ― 義手:アイロン ― 健手:ハンカチ
アイロン/健手:ハンカチ:アイロンの操作は熱・巧緻性を要し健手が担う。義手は布を押さえるべきで役割が逆
✗ 5. 誤り
ハンマーで釘を打つ ― 義手:ハンマー ― 健手:釘
ハンマー/健手:釘:振り下ろす操作は健手、釘の保持は義手が適切。役割が逆
ポイント
  • 能動義手=固定・保持役、健手=操作役
  • 巧緻性・感覚・速さを要する動作は健手に配分する
比較表
両手動作における役割分担の原則
役割担当
固定・保持(把持)義手(能動フック)
巧緻操作・調整健手
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