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理由で解く 作業療法士

QO53P024 作業療法治療学

出典:第53回作業療法士国家試験(2018)午後 問24
問題
作業における段階付けと目標機能の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 塗り絵の色の多さ ― 遂行機能
2 織物の模様の複雑さ ― 注意機能
3 ビーズの指輪のビーズの大きさ ― 記憶機能
4 陶芸の粘土の硬さ ― 手指巧緻性
5 革細工の革の厚さ ― 視覚運動協応
解答
正解2(織物の模様の複雑さ ― 注意機能)
解説

織物の模様を複雑にするほど図案の追跡と集中の持続が必要となり、注意機能の段階付けになる。

作業療法では、作業の要素(材料・工程・難易度)を調整して標的とする機能に負荷をかける「段階付け」を行う。織物では模様が複雑になるほど、どの色をどの位置に織り込むかを常に追跡し集中を持続する必要があるため、注意機能への段階付けとして適切である。他の組合せは、色数や大きさ・硬さ・厚さが主に手指巧緻性・視覚運動協応・筋力といった別の機能に対応しており、示された目標機能とは合致しない。

✗ 1. 誤り
塗り絵の色の多さ ― 遂行機能
色数は主に注意や色の選択に関わり、計画・実行を要する遂行機能の段階付けとしては弱い
✓ 2. 正しい
織物の模様の複雑さ ― 注意機能
複雑な模様の追跡は持続的注意を要し適切
✗ 3. 誤り
ビーズの指輪のビーズの大きさ ― 記憶機能
ビーズの大小はつまむ精度、すなわち手指巧緻性・視覚運動協応に関わる
✗ 4. 誤り
陶芸の粘土の硬さ ― 手指巧緻性
粘土の硬さは主に必要な握力・上肢筋力の調整
✗ 5. 誤り
革細工の革の厚さ ― 視覚運動協応
革の厚さは打刻・裁断に要する筋力・力の調整に関わる
ポイント
  • 段階付け=作業要素の調整で標的機能に負荷
  • 模様の複雑さ→注意機能
  • 大きさ・厚さ・硬さは巧緻性・協応・筋力
比較表
作業要素と主に負荷される機能
調整する要素主な標的機能
模様・工程の複雑さ注意機能・遂行機能
対象物の大きさ手指巧緻性・視覚運動協応
材料の硬さ・厚さ筋力・力の調整
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