学習トップ理由で解く 作業療法士第11章 ▸ 実地 / QO53P002

理由で解く 作業療法士

QO53P002 作業療法評価学

出典:第53回作業療法士国家試験(2018)午後 問2
問題
関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 肩甲帯下制
2 肩関節外転
3 肩関節内旋
4 膝関節屈曲
5 足関節背屈
解答
正解【1・3】 / 【1・5】 / 【3・5】 〈複数正答:いずれの組合せも正解〉
解説

※本問は複数正答(厚生労働省が複数の組合せを正解と認定)。【1・3】/【1・5】/【3・5】 のいずれの組合せでも正解。

ROM測定は基本軸・移動軸・測定肢位が基準で定められる。本問は複数の組合せが正解とされた救済問題。

本問は元試験で複数の解答(選択肢1・3、1・5、3・5の組合せ)が正解とされた欠陥問題である。設問に付された測定肢位・基本軸・移動軸などの図(もしくは各運動の可否)の解釈に幅があり、一義に2つへ絞れなかったことによる救済措置である。関節可動域測定は日本整形外科学会・日本リハビリテーション医学会の基準に従い、各運動ごとに基本軸・移動軸・測定肢位・参考可動域が定められている。肩甲帯下制(引き下げ)の参考可動域は約10度、肩関節外転180度、肩関節内旋80度、膝関節屈曲130度、足関節背屈20度が基準値であり、測定は代償を防いだ肢位で行う点が要点となる。

✓ 1. 正しい
肩甲帯下制
基本軸は両肩峰を結ぶ線、参考可動域約10度。正しい測定として許容(正/救済対象)
✗ 2. 誤り
肩関節外転
参考可動域180度だが、90度以上で前腕回外を伴う点など図示条件により不適とされた
✓ 3. 正しい
肩関節内旋
肩90度外転・肘90度屈曲位で測定、参考可動域80度。正しい測定として許容(正/救済対象)
✗ 4. 誤り
膝関節屈曲
参考可動域130度、股関節屈曲位で測定。図示条件により不適とされた
✓ 5. 正しい
足関節背屈
膝屈曲位で測定し腓腹筋の影響を除く、参考可動域20度。正しい測定として許容(正/救済対象)
ポイント
  • ROM測定は基本軸・移動軸・測定肢位が基準で規定される
  • 足関節背屈は膝屈曲位で腓腹筋の影響を除いて測定
  • 本問は複数正解の救済問題
比較表
各運動の参考可動域(JOA/JARM基準)
運動参考可動域測定のポイント
肩甲帯下制約10度両肩峰線を基本軸
肩関節外転180度90度以上は前腕回外を伴う
肩関節内旋80度肩90度外転・肘90度屈曲位
膝関節屈曲130度股関節屈曲位で測定
足関節背屈20度膝屈曲位で腓腹筋の影響除去
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