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理由で解く 作業療法士

QO53P001 作業療法評価学

出典:第53回作業療法士国家試験(2018)午後 問1
問題
換気障害の分類を図に示す。閉塞性換気障害と拘束性換気障害の組合せで正しいのはどれか。
図
選択肢
1 閉塞性換気障害A・拘束性換気障害D
2 閉塞性換気障害B・拘束性換気障害D
3 閉塞性換気障害C・拘束性換気障害B
4 閉塞性換気障害D・拘束性換気障害A
5 閉塞性換気障害D・拘束性換気障害B
解答
正解4(閉塞性換気障害D・拘束性換気障害A)
解説

閉塞性換気障害=1秒率70%未満(縦軸で下側=図のD)、拘束性換気障害=%肺活量80%未満(横軸で左側=図のA)。閉塞は「吐けない(1秒率)」、拘束は「膨らまない(%肺活量)」で軸を対応させ、両方低下する左下が混合性(C)、両方正常な右上が正常(B)と覚える。

この図は縦軸に1秒率(FEV1%、気道閉塞の指標)、横軸に%肺活量(%VC、肺の拡張性の指標)をとり、1秒率70%と%肺活量80%の2本の境界線で平面を4領域に分ける換気障害分類図である。閉塞性換気障害は気道が狭く息を吐き出しにくい病態で「1秒率<70%」が診断基準、拘束性換気障害は肺が十分に膨らまない病態で「%肺活量<80%」が診断基準となる。4領域は、右上(1秒率≥70%・%VC≥80%)=正常=B、左上(1秒率≥70%・%VC<80%)=拘束性=A、右下(1秒率<70%・%VC≥80%)=閉塞性=D、左下(1秒率<70%・%VC<80%)=両者を併せ持つ混合性=Cに対応する。したがって閉塞性=D、拘束性=Aとなり、正答は選択肢4である。閉塞性は縦軸(1秒率低下)、拘束性は横軸(%肺活量低下)で規定される点を押さえれば各領域を機械的に判定できる。

✗ 1. 誤り
閉塞性換気障害A・拘束性換気障害D
Aは縦軸1秒率70%以上・横軸%肺活量80%未満の左上領域で「拘束性」、Dは1秒率70%未満・%肺活量80%以上の右下領域で「閉塞性」。閉塞性と拘束性の割り当てが逆
✗ 2. 誤り
閉塞性換気障害B・拘束性換気障害D
Bは1秒率70%以上かつ%肺活量80%以上の右上=正常領域で閉塞性ではなく、Dは閉塞性であり拘束性でもない。両方とも該当せず
✗ 3. 誤り
閉塞性換気障害C・拘束性換気障害B
Cは1秒率70%未満かつ%肺活量80%未満の左下=混合性換気障害、Bは正常領域。どちらも閉塞性・拘束性に当たらない
✓ 4. 正しい
閉塞性換気障害D・拘束性換気障害A
Dは1秒率70%未満・%肺活量80%以上の右下領域で気道の呼出障害=閉塞性、Aは1秒率70%以上・%肺活量80%未満の左上領域で肺の拡張障害=拘束性。標準的な分類図と一致する正しい組合せ
✗ 5. 誤り
閉塞性換気障害D・拘束性換気障害B
Dが閉塞性である点は正しいが、Bは1秒率・%肺活量ともに基準を満たす正常領域であり拘束性ではない
ポイント
  • 閉塞性=1秒率(FEV1.0%)低下・%VC保持
  • 拘束性=%肺活量(%VC)低下・1秒率保持
  • 両方低下は混合性換気障害
比較表
換気障害の分類
%肺活量(%VC)1秒率(FEV1.0%)代表疾患
閉塞性保持(≧80%)低下(<70%)COPD・気管支喘息
拘束性低下(<80%)保持(≧70%)間質性肺炎・肺線維症
混合性低下低下進行例など
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