学習トップ理由で解く 作業療法士第2章 ▸ 一般 / QO53A065

理由で解く 作業療法士

QO53A065 生理学

出典:第53回作業療法士国家試験(2018)午前 問65
問題
胆汁について正しいのはどれか。
選択肢
1 脂肪の吸収を抑制する。
2 消化酵素が含まれる。
3 食物の摂取によって分泌が増加する。
4 胆汁酸塩の大部分は大腸で再吸収される。
5 胆囊で産生される。
解答
正解3(食物の摂取によって分泌が増加する。)
解説

食物(特に脂肪)の摂取はコレシストキニン(CCK)分泌を介して胆嚢を収縮させ、胆汁の分泌(排出)を増加させる。

胆汁は肝細胞で産生され、胆嚢で濃縮・貯蔵される。脂肪やアミノ酸を含む食物が十二指腸に達するとCCKが分泌され、胆嚢収縮とOddi括約筋弛緩により胆汁が腸内へ排出される。胆汁自体に消化酵素はなく、胆汁酸塩が脂肪を乳化してリパーゼの作用を助け、脂肪の消化・吸収を促進する。胆汁酸塩は回腸末端で能動的に再吸収され、門脈を経て肝臓に戻る腸肝循環を営む。

✗ 1. 誤り
脂肪の吸収を抑制する。
胆汁酸塩は脂肪を乳化して吸収を促進する。抑制ではない
✗ 2. 誤り
消化酵素が含まれる。
胆汁に消化酵素は含まれない。乳化により脂肪消化を助けるのみ
✓ 3. 正しい
食物の摂取によって分泌が増加する。
食物(脂肪)摂取でCCKが分泌され、胆嚢収縮を介して胆汁分泌が増加する
✗ 4. 誤り
胆汁酸塩の大部分は大腸で再吸収される。
胆汁酸塩の大部分は回腸(小腸末端)で再吸収され腸肝循環する。大腸ではない
✗ 5. 誤り
胆囊で産生される。
胆汁は肝臓(肝細胞)で産生される。胆嚢は濃縮・貯蔵を行う器官
ポイント
  • 胆汁は肝臓で産生、胆嚢で濃縮・貯蔵
  • 消化酵素は含まず、脂肪を乳化する
  • 食物(脂肪)→CCK→胆嚢収縮で分泌増加
  • 胆汁酸塩は回腸で再吸収(腸肝循環)
比較表
胆汁の基本事項
項目内容
産生肝細胞
濃縮・貯蔵胆嚢
作用脂肪の乳化(酵素なし)
再吸収部位回腸末端(腸肝循環)
分泌促進CCK(脂肪摂取)
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 作業療法士
App Store入手