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理由で解く 作業療法士
上肢Ⅲ(共同運動を随意的に行える)から上肢Ⅳ(共同運動から部分的に外れた運動が出る)を目指す場面。肘を90°屈曲したままの前腕回内外がⅣの代表的な課題である。
Brunnstrom法の上肢stageⅢは屈筋・伸筋共同運動を随意的に十分行える段階で、痙縮が最も強い時期にあたる。stageⅣでは、①手を腰の後ろに回す、②肘伸展位で上肢を前方水平位まで挙上する、③肘90°屈曲位で前腕を回内外する、という共同運動から部分的に外れた運動が可能になる。促通課題は今できることより少しだけ上、つまりⅣの要素を含む難度に設定するのが原則である。机上の積み木を裏返す動作は、前腕を机で支えて肘を90°前後に屈曲した肢位のまま前腕を回内外するもので、まさにstageⅣの要素そのものであり、手指Ⅳ=横つまみが可能な本例なら積み木を保持して実行できる。一方、大腿上の手を口元に近づける動作は屈筋共同運動そのもの、机上のお手玉を非麻痺側大腿に載せる動作も共同運動の範囲で遂行できるため、すでにstageⅢの本例には易しく、Ⅳへの促通課題にならない。頭上の高さの壁面を肘伸展位で拭く動作と、机上のお手玉を肘伸展位で麻痺側側方の肩の高さへ移動する動作は、いずれも肩を挙上したまま肘を伸展する必要があり、stageⅤ相当の分離運動で難度が高すぎる。したがって上肢Ⅳを目指す課題として適切なのは、机上の積み木を裏返す課題である。
| stage | 運動の特徴 |
|---|---|
| II | 連合反応・共同運動がわずかに出現、痙縮出現 |
| III | 共同運動を随意的に行える、痙縮最強 |
| IV | 共同運動から一部分離した運動が可能 |
| V | 共同運動から独立した分離運動が主体 |
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