学習トップ / 理由で解く 作業療法士 / 第12章 ▸ 実地 / QO53A018
理由で解く 作業療法士
変換症では身体症状を否定せず身体機能への治療的介入を通じて回復の足がかりを作り、同時に言語化しにくい葛藤を安全に表出できる自己表現の機会を増やすことが適切である。
本患者は器質的異常のない歩行困難・脱力を呈しており、心理的葛藤が身体症状に変換される変換症(転換性障害)が考えられる。症状は本人が意図的に作ったものではないため、症状を否定・非難せず受け止めることが前提となる。この時期には、リハビリテーションという身体機能への治療的介入を『症状改善の道筋』として提供することで、本人が面目を保ちながら回復に向かえる。また、言葉にできない不安や葛藤を作業活動を通じて安全に表現できるよう自己表現の機会を増やすことが有効である。急な自己洞察の強要は防衛を崩し不安を高めるため時期尚早、集団での役割付与は負担が大きく現時点では不適、『依存を受け入れない』という拒否的態度は治療関係を損なうため不適切である。
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