学習トップ理由で解く 作業療法士第12章 ▸ 実地 / QO53A015

理由で解く 作業療法士

QO53A015 作業療法治療学

出典:第53回作業療法士国家試験(2018)午前 問15
問題
23歳の男性。2か月前から職場の業務がシフト勤務になり夜勤が入るようになった。1か月前から日中の眠気を取るために、カフェイン入りの栄養ドリンクを1日4本以上飲むようになった。妄想や抑うつ感などは特に訴えてはいないが、不眠といらだちを主訴に精神科を受診した。この患者に対して初期にすべき介入はどれか。
選択肢
1 精神分析療法
2 認知行動療法
3 グループワーク
4 抗精神病薬の投与
5 栄養ドリンクの減量
解答
正解5(栄養ドリンクの減量)
解説

不眠・いらだちの原因はカフェインの過剰摂取(1日4本以上)であり、まず原因であるカフェイン入り栄養ドリンクを減量することが最優先の初期介入である。

カフェインは中枢神経刺激作用をもち、過剰摂取は不眠・焦燥・いらだち・動悸などを引き起こす(カフェイン関連障害)。本患者はシフト勤務による眠気対策で栄養ドリンクを1日4本以上飲むようになってから不眠といらだちが出現しており、症状の直接原因はカフェインの過剰摂取と考えられる。妄想や抑うつはなく精神病症状も気分障害も認めないため、抗精神病薬や精神分析療法などの専門的治療より先に、まず原因物質である栄養ドリンクの減量を指導することが理にかなった初期介入である。あわせてシフト勤務に応じた睡眠衛生指導を行う。

✗ 1. 誤り
精神分析療法
本症例の主因はカフェイン過剰であり適応でなく、初期介入として不適
✗ 2. 誤り
認知行動療法
睡眠問題に有効な場合もあるが、まず原因物質の除去が先
✗ 3. 誤り
グループワーク
本症例の不眠・いらだちの解決には直結しない
✗ 4. 誤り
抗精神病薬の投与
妄想などの精神病症状はなく適応外
✓ 5. 正しい
栄養ドリンクの減量
症状の直接原因であるカフェイン摂取を減らすことが最優先の初期介入
ポイント
  • カフェイン過剰摂取は不眠・いらだち・焦燥の原因となる
  • まず原因物質(栄養ドリンク)の減量が初期介入の基本
  • 精神病症状がなければ抗精神病薬は適応外
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