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理由で解く 作業療法士

QO53A014 作業療法評価学

出典:第53回作業療法士国家試験(2018)午前 問14
問題
23歳の男性。高校卒業後、公務員として働いていた21歳時に統合失調症を発症したため退職し、入院した。退院後は家業を手伝っていたが、命令的内容の幻聴によって3日間放浪したため、2度目の入院となった。1か月後に退院し、実家からデイケアに通い始めた。この時点で把握すべき情報として最も重要なのはどれか。
選択肢
1 認知機能
2 対人関係
3 余暇の過ごし方
4 就労に対する希望
5 精神症状の生活への影響
解答
正解5(精神症状の生活への影響)
解説

命令的幻聴による放浪で再入院した直後の退院早期であり、まず精神症状(幻聴)が生活・行動にどう影響しているかを把握して再発・逸脱行動のリスクを管理することが最優先である。

本患者は命令的内容の幻聴に左右されて3日間放浪し再入院に至っており、幻聴が現実の行動を支配する危険性がある。退院1か月後にデイケアを始めたこの時点では、幻聴などの精神症状が服薬状況・睡眠・行動・安全にどのように影響しているかを把握することが、再発防止と本人の安全確保の観点から最も重要である。認知機能・対人関係・余暇・就労希望はいずれも作業療法上大切な情報だが、症状が安定して生活が回り始めた段階で評価すべき事柄であり、症状再燃の危険が残る現時点では優先度が下がる。

✗ 1. 誤り
認知機能
リハ計画に重要だが、まず症状の安定と安全確認が先で優先度は下がる
✗ 2. 誤り
対人関係
デイケア適応に関わるが症状の影響把握が前提
✗ 3. 誤り
余暇の過ごし方
生活の質に関わるが本場面での最優先ではない
✗ 4. 誤り
就労に対する希望
将来の目標設定に重要だが症状安定後に扱う課題
✓ 5. 正しい
精神症状の生活への影響
命令的幻聴による逸脱行動で再入院した直後であり、症状が生活・安全に及ぼす影響の把握が最優先
ポイント
  • 命令的幻聴=現実の行動を左右する危険な症状
  • 再入院直後は症状の生活・安全への影響把握が最優先
  • 認知・対人・就労評価は症状安定後の段階で行う
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