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理由で解く 作業療法士

QO53A010 作業療法治療学

出典:第53回作業療法士国家試験(2018)午前 問10
問題
尺骨の骨幹部骨折での固定範囲で正しいのはどれか。
図
選択肢
1 1
2 2
3 3
4 4
5 5
解答
正解2(2)
解説

前腕骨(尺骨)骨幹部骨折の固定は上下の関節=肘関節と手関節の両方を含める(上腕から手部まで固定する)のが原則。

尺骨の骨幹部骨折は前腕骨の骨幹部骨折であり、固定の原則は骨折部の上下の関節を含めて固定すること。前腕では近位が肘関節、遠位が手関節にあたる。さらに前腕骨骨折では回内・回外(前腕回旋)を制御するため肘関節を越えた上腕からの固定(上腕〜手部の長い固定)が必要となる。図2は近位バーが上腕(肘を越える位置)、遠位バーが手関節を含む位置にあり、肘関節と手関節の両方を固定しているため正しい。図1は近位で肘は固定されているものの遠位バーが手関節より近位にあり手関節が固定されていない。図3・図4は塗り領域が前腕にとどまり肘関節を含まないため、いずれも固定範囲として不適切である。

✗ 1. 誤り
1
前腕〜上腕固定(手関節フリー):遠位バーが手関節より近位にあり手関節を含まない。肘は固定できるが手関節が固定されず、前腕骨骨折の固定範囲として遠位が不十分
✓ 2. 正しい
2
上腕〜手部固定(肘・手関節とも固定):近位バーが肘を越え、遠位バーが手関節を含む。骨折部の上下の関節(肘・手関節)を固定でき、前腕の回内・回外も制御できる
✗ 3. 誤り
3
前腕のみ固定(肘を含まず):近位バーが肘を越えず肘関節が固定されない。前腕回旋を制御できず固定範囲が不十分(誤)※図下部は画像で見切れ
✗ 4. 誤り
4
前腕主体固定(肘を含まず):3と同様、肘関節を含まないため上下の関節を固定する原則を満たさない(誤)※図下部は画像で見切れ
✗ 5. 誤り
5
手部〜前腕遠位のみ固定(肘を含まず):近位バーが前腕中央にあり、肘関節も骨折部より近位も含まない。手関節しか固定されず、上下の関節を固定する原則を満たさない
ポイント
  • 骨幹部骨折は近位・遠位の両関節を含めて固定
  • 尺骨骨幹部骨折=肘関節~手関節を固定
  • 前腕の回旋(回内外)を制限し再転位を防ぐ
比較表
骨折固定の原則
部位固定範囲
前腕骨幹部(尺骨・橈骨)肘関節~手関節(両関節を含む)
原則骨折部の近位・遠位の関節を含める
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