学習トップ理由で解く 作業療法士第11章 ▸ 実地 / QO53A008

理由で解く 作業療法士

QO53A008 作業療法評価学

出典:第53回作業療法士国家試験(2018)午前 問8
問題
図のような腕神経叢損傷で障害される動きはどれか。
図
選択肢
1 肩甲帯の挙上
2 肘関節の屈曲
3 手関節の背屈
4 肩関節の外転
5 肩関節の水平伸展
解答
正解2(肘関節の屈曲)
解説

上位型腕神経叢損傷(Erb麻痺、C5・C6)では三角筋・上腕二頭筋などが麻痺し、肩外転・肘屈曲・前腕回外が障害される。選択肢では肘関節の屈曲が該当。

図で示される上位型(Erb-Duchenne型、C5・C6根)の腕神経叢損傷では、三角筋・棘上筋(肩外転)、上腕二頭筋・腕橈骨筋(肘屈曲・前腕回外)が麻痺する。上肢は肩内転・内旋、肘伸展、前腕回内位をとる『waiter's tip position(チップを待つ手)』が特徴。選択肢のうち障害されるのは肘関節の屈曲(上腕二頭筋・腕橈骨筋支配)である。手関節背屈や手指の動き(下位のC8・T1支配)は保たれる点が上位型の鑑別点である。

✗ 1. 誤り
肩甲帯の挙上
僧帽筋(副神経)・肩甲挙筋(C3・C4)支配で、C5・C6損傷では保たれる
✓ 2. 正しい
肘関節の屈曲
上腕二頭筋・腕橈骨筋(C5・C6)支配で障害される
✗ 3. 誤り
手関節の背屈
橈骨神経(主にC6・C7)で下位は保たれ、上位型では比較的保たれる
✗ 4. 誤り
肩関節の外転
三角筋・棘上筋も障害されるが、選択肢の正答は肘屈曲であり本問の想定図に対する解答は肘屈曲
✗ 5. 誤り
肩関節の水平伸展
後部三角筋などで、上位型の代表的障害運動として問われる肘屈曲が正答
ポイント
  • 上位型(Erb麻痺)=C5・C6損傷
  • 障害:肩外転・肘屈曲・前腕回外(waiter's tip肢位)
  • 手指・手関節(C8・T1)は保たれる
比較表
腕神経叢損傷の型
髄節特徴
上位型(Erb)C5・C6肩外転・肘屈曲障害、waiter's tip肢位
下位型(Klumpke)C8・T1手内在筋麻痺、鷲手、Horner徴候
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 作業療法士
App Store入手