学習トップ理由で解く 作業療法士第4章 ▸ 一般 / QO52P094

理由で解く 作業療法士

QO52P094 臨床医学大要

出典:第52回作業療法士国家試験(2017)午後 問94
問題
血友病について正しいのはどれか。
選択肢
1 脾腫がみられる。
2 血小板数が減少する。
3 点状紫斑がみられる。
4 膝に関節症をきたす。
5 自己免疫性疾患である。
解答
正解4(膝に関節症をきたす。)
解説

血友病は第VIII(A)または第IX(B)凝固因子欠乏によるX連鎖劣性の先天性凝固異常。反復する関節内出血(特に膝)で血友病性関節症をきたす。

血友病は凝固第VIII因子(血友病A)または第IX因子(血友病B)の遺伝的欠乏によるX連鎖劣性遺伝疾患で、患者の多くは男性である。血小板数や血小板機能は正常であるため、点状紫斑のような一次止血障害の所見は乏しく、代わりに関節内・筋肉内・深部の出血が特徴である。荷重関節、とくに膝関節への反復性関節内出血により滑膜炎・軟骨破壊が進行し血友病性関節症(拘縮・変形・可動域制限)をきたす。リハでは急性出血期の安静・冷却・圧迫・挙上(RICE)と、回復期の関節可動域・筋力維持が重要。よって正しいのは『膝に関節症をきたす』。

✗ 1. 誤り
脾腫がみられる。
血友病の特徴ではない
✗ 2. 誤り
血小板数が減少する。
血小板は正常。減少するのは特発性血小板減少性紫斑病など
✗ 3. 誤り
点状紫斑がみられる。
血小板・血管性の一次止血障害の所見で血友病では乏しい
✓ 4. 正しい
膝に関節症をきたす。
反復関節内出血で血友病性関節症を生じる
✗ 5. 誤り
自己免疫性疾患である。
先天性の凝固因子欠乏症でありX連鎖劣性遺伝
ポイント
  • 第VIII/IX因子欠乏・X連鎖劣性
  • 血小板は正常→深部・関節出血が特徴
  • 膝など荷重関節に血友病性関節症
比較表
出血傾向の鑑別
疾患主な所見
血友病関節内・筋肉内出血、血小板正常
ITP(血小板減少性紫斑病)点状紫斑、血小板減少
von Willebrand病粘膜出血、一次止血障害
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