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理由で解く 作業療法士

QO52P040 作業療法治療学

出典:第52回作業療法士国家試験(2017)午後 問40
問題
アルコール依存症の患者の離脱症状を示す発言はどれか。
選択肢
1 「自分は飲酒量を減らさなければならない」
2 「二日酔いで子供の運動会に行けなかった」
3 「飲酒した晩の翌朝、迎え酒をすると汗がおさまる」
4 「妻が自分の飲酒についてあれこれ言うのが不愉快だ」
5 「自分は昔に比べて、ずいぶん酒が強くなったと思う」
解答
正解3(「飲酒した晩の翌朝、迎え酒をすると汗がおさまる」)
解説

断酒・減酒後に生じる発汗・振戦などの離脱(退薬)症状が飲酒(迎え酒)で軽減する発言は、身体依存に基づく離脱症状の存在を示す。

アルコール離脱症状は、飲酒を中断・減量した際に発汗・手指振戦・不安・不眠、重症では痙攣やせん妄として現れる身体依存の徴候である。「迎え酒をすると汗がおさまる」は、飲酒中断で生じた発汗という離脱症状が再飲酒で消退することを述べており、離脱症状を最もよく示す。他の発言はコントロール障害の自覚、飲酒による生活への影響、否認、耐性の形成を反映するもので、離脱症状そのものではない。

✗ 1. 誤り
「自分は飲酒量を減らさなければならない」
コントロール障害への自覚・葛藤で、離脱症状ではない
✗ 2. 誤り
「二日酔いで子供の運動会に行けなかった」
飲酒による生活・社会機能への影響を示す
✓ 3. 正しい
「飲酒した晩の翌朝、迎え酒をすると汗がおさまる」
断酒後の発汗(離脱症状)が再飲酒で軽減し、離脱症状を示す
✗ 4. 誤り
「妻が自分の飲酒についてあれこれ言うのが不愉快だ」
問題飲酒に対する否認・防衛的態度を示す
✗ 5. 誤り
「自分は昔に比べて、ずいぶん酒が強くなったと思う」
同量で酔いにくくなる耐性の形成を示し、離脱症状ではない
ポイント
  • 離脱症状=断酒・減酒で生じる発汗・振戦・不安など
  • 迎え酒で症状軽減=身体依存の徴候
  • 耐性(酒が強くなる)と離脱症状は区別する
比較表
アルコール依存症関連概念
概念内容
離脱症状断酒・減酒で生じる発汗・振戦・せん妄等
耐性同量で酔いにくくなり飲酒量が増える
コントロール障害飲酒量・機会を自制できない
否認問題飲酒を認めない防衛的態度
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