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理由で解く 作業療法士

QO52P007 作業療法評価学

出典:第52回作業療法士国家試験(2017)午後 問7
問題
8歳の男児。二分脊椎。股関節の屈曲が可能である。図のようにズボンをはくことができる最も上位レベルのSharrardの分類はどれか。
選択肢
1 Ⅰ群
2 Ⅱ群
3 Ⅲ群
4 Ⅳ群
5 Ⅴ群
解答
正解2(II群)
解説

Sharrard分類は二分脊椎の運動麻痺高位別分類。股関節屈曲(腸腰筋・L1〜2)が可能となるのはII群で、これによりズボンの着脱動作が可能になる。

Sharrardの分類は二分脊椎(脊髄髄膜瘤)の残存運動機能を髄節レベルで群分けしたものである。I群は胸髄レベルで下肢に随意運動がなく(弛緩性麻痺)、股関節を屈曲できない。II群はL1〜2レベルで腸腰筋・股関節内転筋が働き股関節屈曲が可能となる。股関節を屈曲して足を引き寄せる動作ができれば、坐位でズボンを足に通す更衣動作が可能となるため、これを達成できる最も上位(機能の低い側から見て最初に可能となる)レベルはII群である。Ⅲ群(L3〜4)では大腿四頭筋による膝伸展が加わる。よって股関節屈曲が可能でズボンがはける最上位レベルはII群となる。

✗ 1. 誤り
Ⅰ群
胸髄レベルで股関節屈曲不能、更衣動作困難
✓ 2. 正しい
Ⅱ群
L1〜2で股関節屈曲可能、ズボン着脱が可能となる最上位
✗ 3. 誤り
Ⅲ群
L3〜4で膝伸展も可能だが問われる最上位ではない
✗ 4. 誤り
Ⅳ群
L4〜5で足関節背屈が加わる
✗ 5. 誤り
Ⅴ群
L5〜S1〜2で足部・股伸展機能を持つ
ポイント
  • Sharrard分類=二分脊椎の運動麻痺高位分類
  • II群(L1〜2)で股関節屈曲が可能
  • 股関節屈曲でズボン着脱が可能になる
比較表
Sharrard分類と残存機能
髄節・主な残存機能
I群胸髄:下肢随意運動なし
II群L1〜2:股関節屈曲・内転
III群L3〜4:膝伸展(大腿四頭筋)
IV群L4〜5:足関節背屈
V群L5〜S1〜2:足部・股関節伸展
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