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理由で解く 作業療法士

QO52P013 作業療法評価学

出典:第52回作業療法士国家試験(2017)午後 問13
問題
24歳の女性。統合失調症。2か月前からスーパーの惣菜コーナーで働いている。週1回、外来作業療法を利用しており、仕事や生活の様子を話題にしながら患者の体調の確認を行っている。作業療法士が気を付けるべき状態悪化時のサインとして適切でないのはどれか。
選択肢
1 不穏な状態になる。
2 睡眠時間が長くなる。
3 仕事を休みがちになる。
4 仕事仲間に疑い深くなる。
5 仕事上のミスが多くなる。
解答
正解2(睡眠時間が長くなる。)
解説

統合失調症の再発の前駆サインは不眠(睡眠時間の短縮)・不穏・疑い深さ・意欲低下・作業能力低下などで、睡眠時間が『長くなる』ことは典型的な悪化サインではない。

統合失調症の再発・状態悪化には前駆症状(早期警告サイン)があり、代表的なものは不眠(寝つけない・睡眠時間の短縮)、焦燥・不穏、易刺激性、被害的・猜疑的になること、集中力低下によるミスの増加、意欲低下や欠勤などである。これらを早期に把握して対処することが再発予防につながる。本問は『適切でない』サインを選ぶ問いで、睡眠時間が長くなる(過眠傾向)ことは統合失調症の急性増悪の典型的な前駆サインとはいえず、むしろ悪化時には不眠が問題となることが多い。したがって選択肢2が該当する。

✗ 1. 正しい
不穏な状態になる。
焦燥・不穏は急性増悪の前駆サイン(悪化サインとして適切)
✓ 2. 誤り
睡眠時間が長くなる。
悪化時はむしろ不眠が典型で、過眠は再発の典型的前駆サインでない(=適切でない、正答)
✗ 3. 正しい
仕事を休みがちになる。
意欲低下・欠勤は機能低下のサイン(適切)
✗ 4. 正しい
仕事仲間に疑い深くなる。
被害的・猜疑的思考は再燃のサイン(適切)
✗ 5. 正しい
仕事上のミスが多くなる。
注意・集中力低下による作業能力低下のサイン(適切)
ポイント
  • 統合失調症の再発前駆サイン=不眠・不穏・猜疑・意欲低下・作業能力低下
  • 早期警告サインの把握が再発予防の要
  • 悪化時は不眠が典型で過眠は非典型
比較表
統合失調症再発の早期警告サイン
領域サイン
睡眠不眠・寝つけない
情動不穏・焦燥・易刺激性
思考被害的・猜疑的
生活/仕事欠勤・ミス増加・意欲低下
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