学習トップ理由で解く 作業療法士第7章 ▸ 一般 / QO52A084

理由で解く 作業療法士

QO52A084 リハビリテーション医学

出典:第52回作業療法士国家試験(2017)午前 問84
問題
観念運動失行の検査はどれか。
選択肢
1 「今、何時ですか」
2 「右手の薬指はどれですか」
3 「歯を磨くまねをしてください」
4 「紙を折って封筒に入れてください」
5 「このカードに描いてある絵を覚えてください」
解答
正解3(「歯を磨くまねをしてください」)
解説

観念運動失行は、単一の慣習的動作をパントマイム(まね)で行わせると障害が顕在化する。

観念運動失行は、運動麻痺や理解障害がないのに、意図的に行う単純な慣習的動作やジェスチャーが拙劣になる失行である。「歯を磨くまね」のように道具を使わずに単一動作をパントマイムさせると、実際の道具使用より障害が目立つのが特徴で、検査に用いられる(選択肢3が正)。一方、複数の物品を順序立てて操作する「紙を折って封筒に入れる」課題は観念失行の検査に相当し、両者を混同しないことが要点である。他は見当識・手指認知・記銘の検査であり失行の検査ではない。

✗ 1. 誤り
「今、何時ですか」
見当識(時間)の確認で失行の検査ではない
✗ 2. 誤り
「右手の薬指はどれですか」
手指失認をみる検査で失行ではない
✓ 3. 正しい
「歯を磨くまねをしてください」
単一慣習動作のパントマイムで観念運動失行を評価
✗ 4. 誤り
「紙を折って封筒に入れてください」
複数物品の系列的使用で観念失行の検査に相当
✗ 5. 誤り
「このカードに描いてある絵を覚えてください」
記銘力(記憶)の検査で失行ではない
ポイント
  • 観念運動失行=単一動作のパントマイム障害
  • 観念失行=複数物品の系列動作障害
  • 麻痺・理解障害がないことが前提
比較表
観念運動失行と観念失行
種類検査課題
観念運動失行単一動作のまね(歯磨きのふり等)
観念失行複数物品の系列動作(封筒に手紙を入れる等)
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