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理由で解く 作業療法士

QO52A033 作業療法治療学

出典:第52回作業療法士国家試験(2017)午前 問33
問題
標準型車椅子座位姿勢で起きる座圧変化で正しいのはどれか。
選択肢
1 仙骨座り〈骨盤後傾〉では尾骨部に高い圧がかかる。
2 骨盤左回旋姿勢では右大転子に高い圧がかかる。
3 体幹右側屈姿勢では左坐骨に高い圧がかかる。
4 円背姿勢では下部腰椎部に高い圧がかかる。
5 骨盤前傾姿勢では仙骨部に高い圧がかかる。
解答
正解1(仙骨座り〈骨盤後傾〉では尾骨部に高い圧がかかる。)
解説

骨盤後傾(仙骨座り)では接触面が坐骨から仙骨・尾骨側へ移り、尾骨・仙骨部に高圧が集中して褥瘡リスクが高まる。

車椅子座位では通常、坐骨結節に体重が集中する。骨盤後傾の仙骨座りになると身体が前方へずり、接触面が坐骨から仙骨・尾骨部へ移動して同部の圧・剪断力が増大する。姿勢の偏りは荷重の高い側・部位を変化させるため、圧分布は骨盤・体幹アライメントから力学的に推論できる。側屈すれば同側坐骨に、回旋すれば前方に押し出された側の坐骨・大転子に荷重が偏る。

✓ 1. 正しい
仙骨座り〈骨盤後傾〉では尾骨部に高い圧がかかる。
接触面が仙骨・尾骨側へ移り同部に高圧が集中する
✗ 2. 誤り
骨盤左回旋姿勢では右大転子に高い圧がかかる。
左回旋では左側が後方へ引かれ荷重が偏るのは左側。右大転子ではない
✗ 3. 誤り
体幹右側屈姿勢では左坐骨に高い圧がかかる。
右へ側屈すれば重心が右へ移り右坐骨の圧が高くなる
✗ 4. 誤り
円背姿勢では下部腰椎部に高い圧がかかる。
円背は骨盤後傾を伴い仙骨・尾骨部に圧が集中する。腰椎部ではない
✗ 5. 誤り
骨盤前傾姿勢では仙骨部に高い圧がかかる。
前傾では荷重が坐骨結節側へ移る。仙骨部に高圧がかかるのは後傾時
ポイント
  • 骨盤後傾(仙骨座り)→仙骨・尾骨部の圧・剪断力増大
  • 側屈は同側坐骨、前傾は坐骨結節に荷重
  • 褥瘡予防にはニュートラルな骨盤・坐骨支持が重要
比較表
座位姿勢と高圧部位
姿勢高圧部位
骨盤後傾(仙骨座り・円背)仙骨・尾骨部
骨盤前傾・中間位坐骨結節
体幹側屈側屈した同側の坐骨
骨盤回旋前方へ出た側の荷重増
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