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理由で解く 作業療法士

QO52A013 作業療法治療学

出典:第52回作業療法士国家試験(2017)午前 問13
問題
78歳の女性。脳梗塞による左片麻痺。身長160cm。発症後7か月経過。便座上座位保持時、立ち上がり時および立位保持時には手すりが必要で、下衣着脱は手すりに右肩を当てて行う。トイレに図のようなL型手すりを設置する。設置位置の寸法で適切なのはどれか。
図
選択肢
1 a:40cm、b:50cm、c:120cm
2 a:65cm、b:75cm、c:150cm
3 a:65cm、b:25cm、c:150cm
4 a:80cm、b:75cm、c:150cm
5 a:80cm、b:25cm、c:120cm
解答
正解3(a:65cm、b:25cm、c:150cm)
解説

図のaは床から横手すりまでの高さ、bは便座前縁から縦手すりまでの水平距離、cは床から縦手すり上端までの高さである。この3つがすべて動作に合うのは選択肢3だけである。

L型手すりは、水平部(横手すり)が便座上の座位保持と立ち上がり初期の押し込みを、垂直部(縦手すり)が立ち上がり後半から立位保持の引き上げ・支持を担う。横手すりは便座面(洋式便器では床から40cm前後)より20〜25cm高い、床から65cm程度に取り付けると、座位でも立ち上がりでも肘を軽く曲げたまま体重をかけられる。40cmでは便座面と同じ高さで低すぎ、80cmでは座位で肩がすくんで押し下げにくい。縦手すりは便座前縁から20〜30cm前方に立てると、前方へ重心を移しながら体を引き寄せる立ち上がりの軌跡に合う。75cmも前方では座位から手が届かず、支持として使えない。縦手すりの上端は、本例が立位保持と下衣着脱で右肩を当てて支えるため、身長160cmの肩の高さを超える150cm程度が必要で、120cmでは低すぎる。以上を満たすのはa:65cm、b:25cm、c:150cmの選択肢3である。

✗ 1. 誤り
a:40cm、b:50cm、c:120cm
横手すりが床から40cmと低く、縦手すり上端120cmでは肩を当てて支えられない
✗ 2. 誤り
a:65cm、b:75cm、c:150cm
横手すりと縦手すり上端は妥当だが、縦手すりが便座前縁から75cm前方で手が届かない
✓ 3. 正しい
a:65cm、b:25cm、c:150cm
横手すり65cm、縦手すりは前方25cm・上端150cmで、座位保持から立位保持まで支えられる
✗ 4. 誤り
a:80cm、b:75cm、c:150cm
横手すりが80cmと高く座位で押しにくい上、縦手すりも75cm前方で遠すぎる
✗ 5. 誤り
a:80cm、b:25cm、c:120cm
横手すりが80cmと高すぎ、縦手すり上端120cmでは肩を当てる支持に届かない
ポイント
  • 横手すりは便座面から約20〜25cm上
  • 縦手すりは床上約150cmまで立ち上げる
  • L型手すり=座位保持と立ち上がり・立位保持を両立
比較表
トイレL型手すりの目安寸法
部位目安
横手すりの高さ(便座面から)約20〜25cm
便座面の高さ約40〜45cm(標準)/座位安定を考慮
縦手すりの上端(床から)約150cm前後
縦手すりの位置便器前縁よりやや前方
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