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理由で解く 作業療法士

QO52A006 作業療法評価学

出典:第52回作業療法士国家試験(2017)午前 問6
問題
65歳の男性。Parkinson病。方向転換の不安定性や突進現象を伴う歩行障害が出現し始めた。ADLは動作に制限があるものの自立している。家業である洋裁店を妻や長男夫婦の手助けで行っている。この時点でのHoehn & Yahrの重症度分類ステージはどれか。
選択肢
1
2
3
4
5
解答
正解3(Ⅲ)
解説

姿勢反射障害(方向転換の不安定性・突進現象)が出現し、かつ日常生活・就労がまだ自立していればHoehn & YahrステージⅢ。

Hoehn & Yahr重症度分類は姿勢反射障害の有無と自立度で段階づける。ステージⅠは一側性症状のみ、Ⅱは両側性だが姿勢反射障害なし、Ⅲで姿勢反射障害(バランス障害)が加わるが日常生活・就労は介助なしで可能、Ⅳは著明な障害で歩行・起立は可能だが日常生活に部分介助を要し、Ⅴは車椅子・臥床で全介助となる。本例は『方向転換の不安定性・突進現象』という姿勢反射障害が出現し始めており、かつADLは制限があっても自立している段階なので、ステージⅢに相当する。家業を家族の手助けで続けているのは就労上の補助であってADLの介助ではないため、Ⅳには進んでいない。

✗ 1. 誤り
一側性の症状のみで姿勢反射障害なし。両側性・バランス障害のある本例に不適
✗ 2. 誤り
両側性症状だが姿勢反射障害はない段階。突進現象が出現した本例には不適
✓ 3. 正しい
姿勢反射障害が出現するが日常生活・就労は自立。本例に合致
✗ 4. 誤り
高度障害で日常生活に部分介助を要する段階。ADL自立の本例には進みすぎ
✗ 5. 誤り
車椅子・臥床で全介助。本例とかけ離れている
ポイント
  • 姿勢反射障害の出現=ステージⅢの分岐点
  • ⅢはADL・就労が自立、Ⅳで日常生活に介助
  • 突進現象・方向転換不安定は姿勢反射障害の徴候
比較表
Hoehn & Yahr重症度分類
ステージ特徴
一側性のみ、機能障害は軽微
両側性、姿勢反射障害なし
姿勢反射障害あり、日常生活は自立
高度障害、起立・歩行可だが日常生活に部分介助
車椅子・臥床、全介助
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