学習トップ / 理由で解く 作業療法士 / 第11章 ▸ 実地 / QO52A008
理由で解く 作業療法士
対側股関節を最大屈曲させると被検側の大腿が挙上する(Thomasテスト陽性)=被検側股関節の屈曲拘縮。主因は股関節屈筋である腸腰筋(大腰筋)の短縮。
背臥位で片側(右)股関節を最大屈曲させると骨盤後傾が起こり腰椎前弯が消える。このとき対側(左)に股関節屈曲拘縮があると、床に伸展位で保てず左大腿が浮き上がる。これはThomasテスト陽性で、股関節の屈曲拘縮=股関節屈筋の短縮を意味する。股関節の主要屈筋は腸腰筋(大腰筋+腸骨筋)であり、大腿の挙上(股関節屈曲位固定)を最もよく説明するのは大腰筋の短縮である。大腿直筋の短縮なら大腿挙上に加え膝伸展の代償が目立ち(Thomas変法では下腿の伸び上がりで鑑別)、大腿筋膜張筋の短縮では股関節が外転・屈曲位をとる(Oberテスト陽性)。中殿筋は股関節外転筋、縫工筋は補助的な屈曲・外転・外旋筋であり、単純な大腿挙上(純粋な屈曲拘縮)の主因としては大腰筋が最も妥当である。
| 筋 | 作用 | 評価テスト |
|---|---|---|
| 腸腰筋(大腰筋) | 股関節屈曲 | Thomasテスト |
| 大腿直筋 | 股関節屈曲・膝伸展 | Thomas変法/Ely |
| 大腿筋膜張筋・腸脛靱帯 | 股関節外転・屈曲 | Oberテスト |
| 中殿筋 | 股関節外転 | — |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。