学習トップ理由で解く 臨床医学総論第10章 ▸ Q. ショック・出血傾向・貧血・易感染性 / Q0675

理由で解く 臨床医学総論

Q0675 おもな症状の診察法

出典:鍼灸 第6回(1998) 問題66
問題
乏血性ショックの症状でないのはどれか。
選択肢
1 頻脈
2 血圧下降
3 中心静脈圧上昇
4 尿量減少
解答
正解3(中心静脈圧上昇)
解説
✗ 1.
頻脈
✗ 正しい。頻脈は循環血液量減少に対する交感神経の代償的反応であり、乏血性ショックの症状である。
✗ 2.
血圧下降
✗ 正しい。血圧下降は循環血液量の減少により心拍出量が低下するため生じる乏血性ショックの症状である。
✓ 3. 正解
中心静脈圧上昇
✓ 誤り。 乏血性(血液量減少性)ショックでは循環血液量の減少により心臓への還流血液量(前負荷)が減少するため、中心静脈圧は低下する。中心静脈圧の上昇は心不全や心タンポナーデなど心原性・閉塞性ショックの所見であり、乏血性ショックでは上昇しない。頻脈・血圧下降・尿量減少は乏血性ショックの代償反応・症状として正しい。
✗ 4.
尿量減少
✗ 正しい。尿量減少は腎血流低下により生じる乏血性ショックの症状である。
ポイント
  • 乏血性ショックでは中心静脈圧は低下する。上昇するのは心原性ショック。
  • 乏血性(血液量減少性)ショックでは循環血液量の減少により心臓への還流血液量(前負荷)が減少するため、中心静脈圧は低下する。
  • 中心静脈圧の上昇は心不全や心タンポナーデなど心原性・閉塞性ショックの所見であり、乏血性ショックでは上昇しない。
  • 重要用語: 基本事項 を正確に理解しておくこと。
比較表
ショックの分類 原因 皮膚温 中心静脈圧
血液量減少性 出血・熱傷・脱水 冷たい 低下
心原性 急性心筋梗塞・不整脈 冷たい 上昇
血液分布異常 敗血症・アナフィラキシー 温かい(warm shock) 低下
閉塞性 肺塞栓・心タンポナーデ 冷たい 上昇
解説画像
鍼灸 第6回(1998) 問題66|乏血性ショックの症状でないのはどれか。 解説図
鍼灸 第6回(1998) 問題66|乏血性ショックの症状でないのはどれか。
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