学習トップ理由で解く 臨床医学総論第10章 ▸ F. 悪心・嘔吐・腹痛・吐血・下血 / Q0575

理由で解く 臨床医学総論

Q0575 おもな症状の診察法

出典:あマ指 第21回(2013) 問題59
問題
十二指腸潰瘍の腹痛の特徴はどれか。
選択肢
1 食後の心窩部痛
2 食後の右季肋部痛
3 空腹時の左季肋部痛
4 空腹時の心窩部痛
解答
正解4(空腹時の心窩部痛)
解説
✗ 1. 誤り
食後の心窩部痛
食後の心窩部痛は胃潰瘍の特徴であり、十二指腸潰瘍は空腹時に痛む。
✗ 2. 誤り
食後の右季肋部痛
食後の右季肋部痛は胆嚢疾患(胆石症)の特徴であり、十二指腸潰瘍の特徴ではない。
✗ 3. 誤り
空腹時の左季肋部痛
左季肋部痛は脾臓や膵尾部の疾患でみられ、十二指腸潰瘍の典型的部位ではない。
✓ 4. 正解
空腹時の心窩部痛
✓ 正しい。 十二指腸潰瘍の腹痛は空腹時の心窩部痛が特徴的である。食事により胃酸が食物で中和されるため痛みは軽減し、空腹時に胃酸が直接十二指腸粘膜を刺激して痛みが増強する。一方、胃潰瘍は食後の心窩部痛が特徴的である。
ポイント
  • 十二指腸潰瘍は空腹時心窩部痛、胃潰瘍は食後心窩部痛が特徴的。
  • 十二指腸潰瘍の腹痛は空腹時の心窩部痛が特徴的である。
  • 食事により胃酸が食物で中和されるため痛みは軽減し、空腹時に胃酸が直接十二指腸粘膜を刺激して痛みが増強する。
  • 重要用語: 基本事項 を正確に理解しておくこと。
比較表
腹痛の種類 機序 痛みの性状 局在性 具体例
内臓痛 管腔臓器の伸展・拡張・収縮 鈍痛または間欠的疝痛 乏しい(正中線上) 胃炎・胆石症・腸閉塞
体性痛 腹膜の刺激 鋭い持続痛 明確(病変部と一致) 腹膜炎・虫垂炎
関連痛(放散痛) 内臓痛の脊髄内波及 皮膚分節に感じる痛み 病変から離れた部位 胆嚢炎→右肩痛、心筋梗塞→心窩部痛

表: 腹痛の分類(内臓痛・体性痛・関連痛)

解説画像
あマ指 第21回(2013) 問題59|十二指腸潰瘍の腹痛の特徴はどれか。 解説図
あマ指 第21回(2013) 問題59|十二指腸潰瘍の腹痛の特徴はどれか。
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