学習トップ理由で解く 臨床医学総論第6章 ▸ A. 感覚検査 / Q0252

理由で解く 臨床医学総論

Q0252 神経系の診察

出典:鍼灸 第13回(2005) 問題66
問題
感覚解離を起こす障害部位はどれか。
選択肢
1 大脳基底核
2 小 脳
3 脊 髄
4 末梢神経
解答
正解3(脊 髄)
解説
✗ 1. 誤り
大脳基底核
大脳皮質の障害では複合感覚(二点識別覚・立体認知など)が障害されるが、感覚解離は生じない。
✗ 2. 誤り
小 脳
脊髄後索の障害では深部感覚(位置覚・振動覚)と複合感覚が障害されるが、痛覚・温度覚は保たれ、感覚解離とは異なるパターンとなる。
✓ 3. 正解
脊 髄
✓ 正しい。 感覚解離とは、痛覚・温度覚は消失するが触覚・深部感覚は保たれる状態をいう。これは脊髄中心管周囲(灰白質)が障害されると、交差性感覚線維(痛覚・温度覚を伝える外側脊髄視床路の線維)が選択的に障害されるために生じる。脊髄空洞症が代表的疾患である。後索障害では深部感覚が障害され、末梢神経障害では全感覚が障害される。
✗ 4. 誤り
末梢神経
末梢神経の障害では知覚・運動の両方が障害され、すべての感覚が低下することが多い。
ポイント
  • 感覚解離は脊髄中心管周囲の障害で生じ、痛覚・温度覚のみ消失し触覚は保たれる。
  • 感覚解離とは、痛覚・温度覚は消失するが触覚・深部感覚は保たれる状態をいう。
  • これは脊髄中心管周囲(灰白質)が障害されると、交差性感覚線維(痛覚・温度覚を伝える外側脊髄視床路の線維)が選択的に障害されるために生じる。
  • 重要用語: 痛覚 を正確に理解しておくこと。
比較表
障害部位 感覚障害の特徴 代表的疾患
大脳皮質(頭頂葉) 対側の複合感覚障害(表在・深部感覚は保存) 脳梗塞・脳腫瘍
視床 対側半身の全感覚消失、視床痛 脳血管障害
脊髄横断 障害高位以下の全感覚脱失+痙性麻痺 脊髄炎・外傷
脊髄中心部 感覚解離(痛覚・温度覚消失、触覚・深部感覚は保存) 脊髄空洞症
脊髄半側 ブラウンセカール症候群(同側深部感覚↓、対側痛覚・温度覚↓) 脊髄腫瘍
末梢神経(多発性) 手袋靴下型の感覚障害 多発性神経炎・糖尿病
解説画像
鍼灸 第13回(2005) 問題66|感覚解離を起こす障害部位はどれか。 解説図
鍼灸 第13回(2005) 問題66|感覚解離を起こす障害部位はどれか。
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