学習トップ理由で解く 臨床医学総論第6章 ▸ A. 感覚検査 / Q0249

理由で解く 臨床医学総論

Q0249 神経系の診察

出典:鍼灸 第7回(1999) 問題59
問題
多発性神経炎の感覚障害はどれか。
選択肢
1 分節性
2 解離性
3 手袋靴下型
4 片側性
解答
正解3(手袋靴下型)
解説
✗ 1. 誤り
分節性
分節性の感覚障害は脊髄髄節(デルマトーム)に一致した帯状の障害で、脊髄の根性病変や脊髄分節障害でみられる。
✗ 2. 誤り
解離性
解離性感覚障害は痛覚・温度覚と触覚・深部感覚が解離する障害で、脊髄空洞症の脊髄中心管周囲病変が代表的である。
✓ 3. 正解
手袋靴下型
✓ 正しい。 多発性神経炎(多発性ニューロパシー)では、末梢神経の遠位部から障害されるため、四肢末端に左右対称性の感覚障害が出現する。この分布は手袋や靴下で覆われる部位に一致するため「手袋靴下型」と呼ばれる。分節性はデルマトームに沿った障害、解離性は脊髄空洞症などでみられる痛覚・温度覚と触覚・深部感覚の乖離である。
✗ 4. 誤り
片側性
片側性の感覚障害は脳血管障害などによる半身性障害で、末梢神経炎のパターンではない。
ポイント
  • 多発性神経炎は末梢から障害されるため手袋靴下型の左右対称性感覚障害を呈する。
  • 多発性神経炎(多発性ニューロパシー)では、末梢神経の遠位部から障害されるため、四肢末端に左右対称性の感覚障害が出現する。
  • この分布は手袋や靴下で覆われる部位に一致するため「手袋靴下型」と呼ばれる。
  • 重要用語: 基本事項 を正確に理解しておくこと。
比較表
障害部位 感覚障害の特徴 代表的疾患
大脳皮質(頭頂葉) 対側の複合感覚障害(表在・深部感覚は保存) 脳梗塞・脳腫瘍
視床 対側半身の全感覚消失、視床痛 脳血管障害
脊髄横断 障害高位以下の全感覚脱失+痙性麻痺 脊髄炎・外傷
脊髄中心部 感覚解離(痛覚・温度覚消失、触覚・深部感覚は保存) 脊髄空洞症
脊髄半側 ブラウンセカール症候群(同側深部感覚↓、対側痛覚・温度覚↓) 脊髄腫瘍
末梢神経(多発性) 手袋靴下型の感覚障害 多発性神経炎・糖尿病
解説画像
鍼灸 第7回(1999) 問題59|多発性神経炎の感覚障害はどれか。 解説図
鍼灸 第7回(1999) 問題59|多発性神経炎の感覚障害はどれか。
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