学習トップ理由で解く 臨床医学総論第4章 ▸ D. 姿勢・体位・歩行 / Q0114

理由で解く 臨床医学総論

Q0114 全身の診察

出典:鍼灸 第8回(2000) 問題67
問題
歩行について誤っている組合せはどれか。
選択肢
1 鶏歩 ― 下位運動ニューロン障害
2 痙性歩行 ― 上位運動ニューロン障害
3 アヒル歩行 ― 錐体外路障害
4 失調性歩行 ― 小脳障害
解答
正解3(アヒル歩行 ― 錐体外路障害)
解説
✗ 1.
鶏歩 ― 下位運動ニューロン障害
✗ 正しい。鶏歩は腓骨神経麻痺(下位運動ニューロン障害)でみられ、正しい組合せ。
✗ 2.
痙性歩行 ― 上位運動ニューロン障害
✗ 正しい。痙性歩行は錐体路(上位運動ニューロン)障害でみられ、正しい組合せ。
✓ 3. 正解
アヒル歩行 ― 錐体外路障害
✓ 誤り。 アヒル歩行(動揺性歩行)は下肢帯筋力低下でみられ、進行性筋ジストロフィーなどの筋疾患が原因である。錐体外路障害ではパーキンソン病の小刻み歩行・突進歩行がみられるが、アヒル歩行は呈さない。鶏歩は下位運動ニューロン障害、痙性歩行は上位運動ニューロン障害、失調性歩行は小脳障害でそれぞれ正しい。
✗ 4.
失調性歩行 ― 小脳障害
✗ 正しい。失調性歩行は小脳障害でみられ、正しい組合せ。
ポイント
  • アヒル歩行は筋疾患(下肢帯筋力低下)であり、錐体外路障害ではない。
  • アヒル歩行(動揺性歩行)は下肢帯筋力低下でみられ、進行性筋ジストロフィーなどの筋疾患が原因である。
  • 錐体外路障害ではパーキンソン病の小刻み歩行・突進歩行がみられるが、アヒル歩行は呈さない。
  • 重要用語: アヒル歩行は筋疾患、下肢帯筋力低下、であり を正確に理解しておくこと。
比較表
異常歩行 特徴 関連疾患
突進歩行(小刻み歩行) 前屈姿勢で小刻み、加速する パーキンソン病
痙性片麻痺歩行(分回し) 麻痺側下肢を外転・半円状に振り出す 脳血管障害(片麻痺)
はさみ脚歩行 両膝重なり爪先交差 脳性麻痺(痙性対麻痺)
失調性歩行 千鳥足状、動揺性 小脳障害
鶏歩 足を高く上げ足先を引きずる 腓骨神経麻痺
動揺性歩行(アヒル歩行) 上体を左右に揺する 進行性筋ジストロフィー
トレンデレンブルグ歩行 健側骨盤が下がる 先天性股関節脱臼
間欠性跛行 歩行中に歩行不能、休息で回復 閉塞性動脈硬化症、脊柱管狭窄症
解説画像
鍼灸 第8回(2000) 問題67|歩行について誤っている組合せはどれか。 解説図
鍼灸 第8回(2000) 問題67|歩行について誤っている組合せはどれか。
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