学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ I. 心療内科 / Q1495

理由で解く 臨床医学各論

Q1495 その他の領域

出典:鍼灸 第5回(1997) 問題82
問題
心身症として適切でない疾患はどれか。
選択肢
1 本態性高血圧症
2 気管支喘息
3 うつ病
4 アトピー性皮膚炎
解答
正解3(うつ病)
解説
✗ 1.
本態性高血圧症
✗ 正しい。本態性高血圧症はストレスが血圧上昇に関与する代表的な心身症の一つである。内科領域の代表的な心身症として、本態性高血圧症が挙げられている。精神的緊張やストレスが交感神経系を亢進させ、血圧上昇をきたす。心理的要因が血圧の変動や治療抵抗性に大きく関わる。
✗ 2.
気管支喘息
✗ 正しい。気管支喘息は心理的ストレスにより発作が誘発・増悪される代表的な心身症である。気管支喘息が挙げられている。精神的ストレスが自律神経系のバランスを崩し、副交感神経優位となって気道収縮を引き起こす。情動変化や不安が喘息発作の誘因となることが臨床的に知られている。
✓ 3. 誤り
うつ病
うつ病は心身症ではなく精神疾患(気分障害)に分類される。心身症の定義として身体疾患のなかで、その発症や経過に心理社会的因子が密接に関与し、器質性ないし機能性障害が認められる病態であり、さらに神経症やうつ病など、ほかの精神障害に伴う身体症状は除外する。うつ病は精神疾患そのものであり、心身症の定義に含まれない。
✗ 4.
アトピー性皮膚炎
✗ 正しい。アトピー性皮膚炎はストレスにより症状が増悪する心身症の一つである。アトピー性皮膚炎が挙げられている。精神的ストレスが掻痒感を増強し、掻破行動を誘発して皮膚症状を悪化させる悪循環が生じる。
ポイント
  • 心身症は「身体疾患」であることが前提であり、うつ病などの「精神疾患」は心身症に含まれない。
  • 代表的な心身症として本態性高血圧症、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、消化性潰瘍、過敏性腸症候群などが挙げられている。
  • 心身症の定義では「神経症やうつ病など精神障害に伴う身体症状は除外する」ことが重要なポイントである。
  • 重要用語: 心身症、身体疾患、うつ病は精神疾患、心理社会的因子 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 心身症に該当するか 理由
本態性高血圧症 該当する 身体疾患+心理社会的因子の関与
気管支喘息 該当する 身体疾患+ストレスによる増悪
アトピー性皮膚炎 該当する 身体疾患+ストレスによる増悪
消化性潰瘍 該当する 身体疾患+心理社会的因子の関与
うつ病 該当しない 精神疾患であり除外対象
神経症 該当しない 精神疾患であり除外対象
解説画像
鍼灸 第5回(1997) 問題82|心身症として適切でない疾患はどれか。 解説図
鍼灸 第5回(1997) 問題82|心身症として適切でない疾患はどれか。
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