学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ I. 心療内科 / Q1494

理由で解く 臨床医学各論

Q1494 その他の領域

出典:あマ指 第14回(2006) 問題94
問題
心身症と関連の少ないのはどれか。
選択肢
1 慢性膵炎
2 消化性潰瘍
3 胆道ジスキネジア
4 過敏性腸症候群
解答
正解1(慢性膵炎)
解説
✓ 1. 誤り
慢性膵炎
慢性膵炎は心身症との関連が少ない。慢性膵炎の主な原因はアルコールの長期多飲(約70%)や胆石症であり、膵臓の線維化と機能不全を生じる器質的疾患である。心理的ストレスが直接の発症要因ではなく、心身症には分類されない。ただし飲酒行動自体がストレスと関連する側面はある。
✗ 2.
消化性潰瘍
✗ 正しい。消化性潰瘍は心身症と関連が深い。も胃・十二指腸潰瘍の成因として「精神的な内因性ストレス」が挙げられている。ストレスにより自律神経系を介して胃酸分泌亢進や胃粘膜血流低下が起こり、潰瘍形成が促進される。代表的な心身症の一つである。
✗ 3.
胆道ジスキネジア
✗ 正しい。胆道ジスキネジアは心身症と関連が深い。心理的要因により胆道の運動異常(Oddi括約筋の緊張異常など)が生じ、右季肋部痛や消化不良を呈する機能性疾患である。器質的異常を伴わない点で心身症的な病態である。
✗ 4.
過敏性腸症候群
✗ 正しい。過敏性腸症候群は代表的な心身症である。発症や増悪には心理社会的な要因が関与していることが多く、自律神経失調症や心身症の一部と考えられる。ストレスが腸管運動異常を引き起こし、下痢・便秘・腹痛を生じる。
ポイント
  • 心身症とは「身体症状を主とするが、その発症や経過に心理的因子が密接に関与する病態」
  • 消化器系の心身症:消化性潰瘍、過敏性腸症候群、胆道ジスキネジア、心因性嘔吐など
  • 慢性膵炎はアルコール・胆石が主因の器質的疾患であり、心身症には該当しない
  • 心身症は身体疾患であるが、心理的要因の関与を重視する治療(心理療法など)が有効である
  • 重要用語: 心身症、過敏性腸症候群、消化性潰瘍、慢性膵炎、ストレス を正確に理解しておくこと。
解説画像
あマ指 第14回(2006) 問題94|心身症と関連の少ないのはどれか。 解説図
あマ指 第14回(2006) 問題94|心身症と関連の少ないのはどれか。
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