学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ H. 精神科疾患 / Q1493

理由で解く 臨床医学各論

Q1493 その他の領域

出典:鍼灸 第34回(2026) 問題50
問題
パニック障害について正しいのはどれか。
選択肢
1 発作は場所や時間に関係なく突然起こる。
2 発作時の呼吸困難には酸素投与を行う。
3 発作の胸痛は数時間続く。
4 薬物療法は無効である。
解答
正解1(発作は場所や時間に関係なく突然起こる)
解説
✓ 1. 正しい
発作は場所や時間に関係なく突然起こる。
パニック障害の発作(パニック発作)は場所や時間に関係なく突然起こる。予期しない状況で突然、動悸・呼吸困難・発汗・胸痛・めまい・死の恐怖などが出現する。発作は通常10分以内にピークに達し、30分程度で自然に軽快する。発作の予期不安や広場恐怖を伴うことも多い。
✗ 2. 誤り
発作時の呼吸困難には酸素投与を行う。
パニック発作時の呼吸困難は過換気(過呼吸)によるものであり、酸素飽和度は正常である。酸素投与は不要であり、むしろ呼吸を意識的にゆっくりさせる(腹式呼吸法など)ことが適切である。以前はペーパーバッグ法が推奨されたが、現在は推奨されていない。
✗ 3. 誤り
発作の胸痛は数時間続く。
パニック発作の胸痛は数時間も続かない。パニック発作は通常10分以内にピークに達し、多くは30分〜1時間以内に自然に軽快する。数時間続く胸痛の場合は心疾患(狭心症・心筋梗塞)との鑑別が必要である。
✗ 4. 誤り
薬物療法は無効である。
パニック障害には薬物療法が有効である。SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)が第一選択薬として用いられ、発作の頻度と重症度を軽減する。急性期にはベンゾジアゼピン系抗不安薬も併用されることがある。認知行動療法と薬物療法の併用が最も効果的である。
ポイント
  • パニック発作は場所や時間に関係なく予期しない状況で突然起こり、10分以内にピークに達し30分〜1時間で軽快する。予期不安や広場恐怖を伴うことが多い。
  • 発作時の呼吸困難は過換気(過呼吸)によるもので、酸素飽和度は正常であるため酸素投与は不要である。腹式呼吸法の指導が適切な対応。
  • 薬物療法はSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)が第一選択であり、認知行動療法との併用が最も効果的。数時間続く胸痛は心疾患との鑑別が必要。
  • 重要用語: パニック発作、予期不安、広場恐怖、SSRI、認知行動療法 を正確に理解しておくこと。
比較表
パニック障害に関する誤りやすいポイント 正しい知識
発作は場所や時間に関係なく突然起こる 正しい(予期しない状況で出現)
呼吸困難に酸素投与が必要 誤り(過換気が原因で酸素不要)
胸痛が数時間続く 誤り(30分〜1時間で軽快)
薬物療法は無効 誤り(SSRIが第一選択で有効)
解説画像
鍼灸 第34回(2026) 問題50|パニック障害について正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第34回(2026) 問題50|パニック障害について正しいのはどれか。
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