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理由で解く 臨床医学各論

Q1492 その他の領域

出典:あマ指 第34回(2026) 問題55
問題
統合失調症について正しいのはどれか。
選択肢
1 生涯発症率は0.1%以下である。
2 幻覚はない。
3 薬物療法で完治する。
4 心理社会的治療が有効である。
解答
正解4(心理社会的治療が有効である)
解説
✗ 1. 誤り
生涯発症率は0.1%以下である。
統合失調症の生涯発症率は約0.7〜1.0%であり、0.1%以下ではない。約100人に1人が罹患する比較的頻度の高い精神疾患である。好発年齢は10歳代後半〜30歳代で、男女差は大きくない。
✗ 2. 誤り
幻覚はない。
統合失調症では幻覚がみられる。特に幻聴(自分の行動を批評する声、命令する声など)が最も多い陽性症状である。幻視は統合失調症では比較的少なく、レビー小体型認知症やせん妄で多い。
✗ 3. 誤り
薬物療法で完治する。
統合失調症は薬物療法で完治する疾患ではない。抗精神病薬(ハロペリドール、リスペリドンなど)により陽性症状は改善するが、根治的治療ではなく、長期的な服薬継続が必要である。寛解は得られるが、再発リスクがあり、服薬中断による再発率が高い。
✓ 4. 正しい
心理社会的治療が有効である。
統合失調症の治療には薬物療法に加えて心理社会的治療が有効である。社会生活技能訓練(SST)、認知行動療法、作業療法、デイケアなどの心理社会的アプローチにより、社会復帰・再発予防・生活の質の向上が図られる。薬物療法と心理社会的治療の組み合わせが最も効果的である。
ポイント
  • 統合失調症の生涯有病率は約1%であり、思春期から青年期に初発することが多い。地域・文化による差はない。
  • 陽性症状(幻覚・妄想・自我障害・解体症状)と陰性症状(感情の平板化・思考の貧困・意欲の欠如)がある。幻覚では幻聴が最も多い。
  • 薬物療法(抗精神病薬)で陽性症状は改善するが根治的治療ではなく、長期服薬と心理社会的治療(SST・作業療法・デイケアなど)の併用が最も効果的である。
  • 重要用語: 陽性症状、陰性症状、幻聴、心理社会的治療、抗精神病薬 を正確に理解しておくこと。
比較表
項目 統合失調症の特徴
生涯有病率 約1%(地域・文化差なし)
好発年齢 思春期〜青年期
陽性症状 幻覚(幻聴)、妄想、自我障害、解体症状
陰性症状 感情の平板化、思考の貧困、意欲の欠如
治療 抗精神病薬+心理社会的治療
解説画像
あマ指 第34回(2026) 問題55|統合失調症について正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第34回(2026) 問題55|統合失調症について正しいのはどれか。
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