学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ H. 精神科疾患 / Q1474

理由で解く 臨床医学各論

Q1474 その他の領域

出典:あマ指 第10回(2002) 問題83
問題
躁病の症状はどれか。
選択肢
1 悲哀感
2 微小妄想
3 思考制止
4 早朝覚醒
解答
正解4(早朝覚醒)
解説
✗ 1. 誤り
悲哀感
悲哀感はうつ病の主要症状であり、抑うつ気分として現れる。躁病では逆に気分の高揚(爽快気分)がみられ、悲哀感とは正反対の精神状態である。気分の方向性が躁病とうつ病では全く異なることを理解する。
✗ 2. 誤り
微小妄想
微小妄想(罪業妄想・心気妄想・貧困妄想)はうつ病に特徴的な妄想である。自分の罪を過大に考えたり、病気であると確信したり、経済的に破綻していると信じ込む。躁病でみられるのは誇大妄想であり、自分の能力や財産を非現実的に過大評価する正反対の妄想である。
✗ 3. 誤り
思考制止
思考制止はうつ病の症状であり、思考の流れが遅くなり考えがまとまらない状態である。躁病では逆に観念奔逸がみられ、思考が次々と浮かび話題が飛躍して多弁となる。精神運動の方向性も躁とうつでは対照的である。
✓ 4. 正しい
早朝覚醒
躁病では睡眠欲求の減少がみられ、短い睡眠時間でも活動的に過ごすことができる。早朝覚醒として現れることがある。躁病の症状として気分の高揚・多弁・多動・誇大妄想・易刺激性・睡眠時間の短縮がみられる。早朝覚醒はうつ病でもみられるが、躁病では睡眠欲求減少の一型として出現する。
ポイント
  • 躁病とうつ病の症状は対照的であり、気分・妄想・思考・活動性のすべてにおいて正反対の症状を呈する。
  • 躁病は気分高揚・誇大妄想・観念奔逸・多動・睡眠欲求減少を呈し、うつ病は悲哀感・微小妄想・思考制止・意欲低下を呈する。
  • 早朝覚醒は躁病(睡眠欲求減少)とうつ病(不眠)の両方でみられうるが、背景にある病態が異なる。
  • 重要用語: 躁病、うつ病、誇大妄想、微小妄想、観念奔逸、思考制止 を正確に理解しておくこと。
比較表
症状 躁病 うつ病
気分 高揚・爽快 抑うつ・悲哀
妄想 誇大妄想 微小妄想(罪業・心気・貧困)
思考 観念奔逸 思考制止
活動性 多動・多弁 制止・意欲低下
睡眠 睡眠欲求減少 不眠(早朝覚醒)
解説画像
あマ指 第10回(2002) 問題83|躁病の症状はどれか。 解説図
あマ指 第10回(2002) 問題83|躁病の症状はどれか。
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