学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ H. 精神科疾患 / Q1471

理由で解く 臨床医学各論

Q1471 その他の領域

出典:あマ指 第7回(1999) 問題76
問題
疾患と検査との組合せで適切でないのはどれか。
選択肢
1 てんかん ― 脳波検査
2 神経症 ― 心理検査
3 精神分裂病 ― MRI検査
4 知的障害 ― 知能検査
解答
正解3(精神分裂病 - MRI検査)
解説
✗ 1.
てんかん ― 脳波検査
✗ 正しい。てんかんでは脳の異常放電を脳波検査で検出する。棘波や棘徐波複合などの特徴的な脳波パターンがみられ、てんかんの診断と分類に不可欠な検査である。発作間欠期でも異常波が検出されることがあり、診断的価値が高い。
✗ 2.
神経症 ― 心理検査
✗ 正しい。神経症では不安、恐怖、強迫などの心理状態を評価するため心理テストや性格テストが有用である。DSM-IVやICD-10による操作的診断基準に照らした診断が行われ、心理テストは診断の補助として重要な役割を果たす。
✓ 3. 誤り
精神分裂病 ― MRI検査
精神分裂病(統合失調症)の診断にMRI検査は特異的ではなく、適切な組合せとは言えない。統合失調症は幻覚・妄想・解体した会話・陰性症状などの臨床症状に基づいて診断される機能性精神疾患であり、MRI検査で確定診断はできない。MRI検査は脳腫瘍など器質的疾患の除外目的で行われることはあるが、統合失調症に特異的な検査ではない。
✗ 4.
知的障害 ― 知能検査
✗ 正しい。知的障害では知的能力の程度を評価するため知能検査(WISC、田中ビネー式など)が用いられる。IQによって知的障害の程度(軽度・中等度・重度・最重度)を分類し、療育方針の決定に活用される。
ポイント
  • 統合失調症の診断は臨床症状に基づく機能性精神疾患の診断であり、MRI検査は特異的ではない。
  • てんかん=脳波検査、神経症=心理検査、知的障害=知能検査がそれぞれ適切な組合せである。
  • MRI検査は器質的疾患の除外には有用だが、統合失調症の確定診断には用いられない。
  • 重要用語: 統合失調症、機能性精神疾患、脳波検査、心理検査、知能検査 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 適切な検査 検査の目的
てんかん 脳波検査 異常放電の検出
神経症 心理検査 不安・恐怖などの心理評価
統合失調症 臨床症状に基づく診断 MRIは器質疾患の除外のみ
知的障害 知能検査 IQによる程度分類
解説画像
あマ指 第7回(1999) 問題76|疾患と検査との組合せで適切でないのはどれか。 解説図
あマ指 第7回(1999) 問題76|疾患と検査との組合せで適切でないのはどれか。
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