学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ G. 耳鼻科疾患 / Q1457

理由で解く 臨床医学各論

Q1457 その他の領域

出典:鍼灸 第21回(2013) 問題83
問題
突発性難聴について正しい記述はどれか。
選択肢
1 伝音難聴である。
2 頭痛を伴う。
3 耳鳴りを伴う。
4 抗菌薬が有効である。
解答
正解3(耳鳴りを伴う。)
解説
✗ 1. 誤り
伝音難聴である。
突発性難聴は内耳の障害による感音難聴であり、伝音難聴ではない。突然に高度の感音難聴が一側性に発生するのが特徴である。伝音難聴は外耳から中耳の障害(中耳炎、耳硬化症など)で生じるものであり、障害部位と病態が根本的に異なる。
✗ 2. 誤り
頭痛を伴う。
突発性難聴の主症状は突然の難聴であり、めまいや耳鳴りを伴うことはあるが、頭痛は主症状ではない。頭痛を主訴とする急性疾患としては緑内障急性発作、くも膜下出血、片頭痛などが重要であり、突発性難聴との鑑別は容易である。
✓ 3. 正しい
耳鳴りを伴う。
突発性難聴では耳鳴りを高頻度に伴う。突然の難聴が発生するとともに耳鳴りが出現するのが典型的な経過である。耳鳴りは蝸牛の障害を反映した症状であり、めまいも約半数に合併する。耳鳴・眩暈を伴うこともある。
✗ 4. 誤り
抗菌薬が有効である。
突発性難聴の原因はウイルス感染説や内耳循環障害説が有力であり、細菌感染ではないため抗菌薬は有効ではない。治療にはステロイド薬や循環改善薬が用いられ、安静と早期治療開始が重要である。
ポイント
  • 突発性難聴は感音難聴であり、耳鳴りを高頻度に伴い、めまいも約半数に合併する。
  • 治療にはステロイド薬・循環改善薬が用いられ、抗菌薬は無効である。
  • 頭痛は主症状ではなく、伝音難聴でもない。感音難聴と伝音難聴の違いを正確に理解する。
  • 重要用語: 突発性難聴、耳鳴り、感音難聴、ステロイド薬 を正確に理解しておくこと。
比較表
項目 突発性難聴 急性中耳炎
難聴の種類 感音難聴 伝音難聴
主症状 突然の難聴、耳鳴り 耳痛、発熱、耳漏
原因 不明(循環障害・ウイルス説) 細菌感染(インフルエンザ菌、肺炎球菌)
治療 ステロイド、循環改善薬 抗菌薬
解説画像
鍼灸 第21回(2013) 問題83|突発性難聴について正しい記述はどれか。 解説図
鍼灸 第21回(2013) 問題83|突発性難聴について正しい記述はどれか。
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