学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ G. 耳鼻科疾患 / Q1454

理由で解く 臨床医学各論

Q1454 その他の領域

出典:鍼灸 第19回(2011) 問題65
問題
アレルギー性鼻炎の診断に有用なものはどれか。
選択肢
1 IgA 抗体
2 IgE 抗体
3 IgG 抗体
4 IgM 抗体
解答
正解2(IgE 抗体)
解説
✗ 1. 誤り
IgA 抗体
IgA抗体は粘膜免疫に関与する免疫グロブリンであるが、アレルギー性鼻炎の診断には用いない。分泌型IgAは消化管や気道の粘膜防御に重要な役割を果たすが、I型アレルギー反応には直接関与しない。
✓ 2. 正しい
IgE 抗体
アレルギー性鼻炎はI型(即時型)アレルギー反応であり、IgE抗体が診断に有用である。ダニや花粉などの吸入性抗原が鼻粘膜肥満細胞上のIgE抗体と反応し、ヒスタミンなどのケミカルメディエーターが遊離されることでくしゃみ・鼻汁・鼻閉が生じる。血清IgE抗体定量(総IgEおよび特異的IgE)の測定が診断に用いられる。
✗ 3. 誤り
IgG 抗体
IgG抗体はII型(細胞障害型)やIII型(免疫複合体型)アレルギー反応に関与する免疫グロブリンであり、I型アレルギーであるアレルギー性鼻炎の診断には直接用いない。感染症に対する液性免疫の主体をなす抗体である。
✗ 4. 誤り
IgM 抗体
IgM抗体は感染初期の一次免疫応答で最初に産生される免疫グロブリンであり、アレルギー反応の診断には用いない。五量体構造をもち補体活性化能が強く、急性感染症の診断に有用である。
ポイント
  • アレルギー性鼻炎はI型アレルギー反応であり、IgE抗体が関与するため診断にはIgE測定が有用である。
  • 免疫グロブリンの種類と役割を整理する:IgE=I型アレルギー、IgG=II型・III型、IgA=粘膜免疫、IgM=一次免疫応答。
  • アレルギー性鼻炎の診断には鼻汁好酸球検査、皮膚テスト、血清IgE抗体定量、鼻粘膜誘発テストなどが用いられる。
  • 重要用語: IgE抗体、I型アレルギー、肥満細胞、ケミカルメディエーター を正確に理解しておくこと。
比較表
免疫グロブリン 主な役割 関連するアレルギー型
IgE 肥満細胞上で抗原と反応 I型(即時型)
IgG 液性免疫の主体 II型(細胞障害型)、III型(免疫複合体型)
IgA 粘膜免疫 直接的な関与は少ない
IgM 一次免疫応答 直接的な関与は少ない
解説画像
鍼灸 第19回(2011) 問題65|アレルギー性鼻炎の診断に有用なものはどれか。 解説図
鍼灸 第19回(2011) 問題65|アレルギー性鼻炎の診断に有用なものはどれか。
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