学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ G. 耳鼻科疾患 / Q1453

理由で解く 臨床医学各論

Q1453 その他の領域

出典:あマ指 第19回(2011) 問題90
問題
突発性難聴について正しい記述はどれか。
選択肢
1 女性に多い。
2 眩量はない。
3 伝音性難聴である。
4 循環の改善が有効である。
解答
正解4(循環の改善が有効である。)
解説
✗ 1. 誤り
女性に多い。
突発性難聴に明確な性差はなく、男女ほぼ同等に発症する。年間に約2万人が診断を受けており、女性に多いとはいえない。特定の性別に偏る疾患ではなく、あらゆる年齢層で発症しうる。
✗ 2. 誤り
眩量はない。
突発性難聴では約半数にめまい(眩暈)を伴うことがあり、眩暈がないとは言えない。耳鳴りも高頻度に合併する。ただし突発性難聴のめまいは一回性であり、メニエール病のように反復しないのが重要な鑑別点である。
✗ 3. 誤り
伝音性難聴である。
突発性難聴は内耳の障害による感音難聴であり、伝音難聴ではない。突然に高度の感音難聴が一側性に発生するのが特徴である。伝音難聴は外耳から中耳の障害(中耳炎、耳硬化症など)で生じるものであり、病態が根本的に異なる。
✓ 4. 正しい
循環の改善が有効である。
突発性難聴の治療では安静と内耳の循環改善が目標とされる。内耳血流障害が原因の一つと考えられており、循環改善薬の投与が有効である。抗ウイルス薬や高気圧酸素治療なども試みられる。発症から2週間以内に治療を開始すれば聴力改善の可能性があるが、1か月を過ぎると改善の可能性は低くなる。
ポイント
  • 突発性難聴の治療は安静と内耳循環の改善が基本であり、早期治療が予後を大きく左右する。
  • 感音難聴(伝音難聴ではない)であり、性差はなく、約半数にめまいを伴う。
  • 発症から2週間以内の治療開始が聴力改善の鍵であり、1か月を過ぎると改善困難となる。
  • 重要用語: 突発性難聴、循環改善、感音難聴、早期治療 を正確に理解しておくこと。
比較表
項目 突発性難聴 メニエール病
難聴の種類 感音難聴 感音難聴
発症様式 突然発症 反復発作
めまい 約半数、一回性 必発、反復性
原因 不明(循環障害・ウイルス説) 内リンパ水腫
治療 循環改善薬、ステロイド 対症療法、循環改善薬
解説画像
あマ指 第19回(2011) 問題90|突発性難聴について正しい記述はどれか。 解説図
あマ指 第19回(2011) 問題90|突発性難聴について正しい記述はどれか。
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