学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ F. 眼科疾患 / Q1419

理由で解く 臨床医学各論

Q1419 その他の領域

出典:あマ指 第19回(2011) 問題86
問題
嘔吐を伴う眼疾患はどれか。
選択肢
1 結膜炎
2 白内障
3 網膜剥離
4 緑内障
解答
正解4(緑内障)
解説
✗ 1. 誤り
結膜炎
結膜炎は結膜のアレルギー性または感染性炎症であり、結膜充血、眼脂、流涙、掻痒感が主症状である。眼局所の炎症に留まるため、全身症状である嘔吐は通常みられない。
✗ 2. 誤り
白内障
白内障は水晶体の混濁により徐々に視力が低下する疾患で、霧視(かすんで見える)や羞明が主症状である。緩徐に進行し眼痛もないため、嘔吐を伴うことはない。
✗ 3. 誤り
網膜剥離
網膜剥離は網膜が網膜色素上皮から剥離する疾患で、飛蚊症(ごみが飛んで見える)、光視症(光が見える)、視野欠損が主症状である。通常は痛みもなく、嘔吐も伴わない。
✓ 4. 正しい
緑内障
緑内障、特に急性閉塞隅角緑内障(急性緑内障発作)では、房水の排出が突然完全に遮断され眼圧が急激に上昇する。激しい眼痛、頭痛とともに、三叉神経を介した反射により嘔気・嘔吐が出現する。視力低下、結膜充血、角膜浮腫も伴い、緊急治療を要する。
ポイント
  • 嘔吐を伴う眼疾患は限られており、急性緑内障発作(急性閉塞隅角緑内障)が最も重要である。急激な眼圧上昇が三叉神経刺激を介して嘔吐中枢を刺激し、嘔気・嘔吐を引き起こす。
  • 急性緑内障発作は眼科救急疾患であり、数時間以内の治療開始が必要である。放置すると視神経障害が不可逆的となり失明に至る。
  • 眼圧が急速に上昇する緑内障急性発作の場合には、眼痛、頭痛、嘔気、嘔吐、霧視、充血などが起きる、嘔吐は緑内障急性発作の重要な随伴症状である。
  • 重要用語: 急性緑内障発作, 眼圧上昇, 嘔吐, 頭痛, 眼痛 を正確に理解しておくこと。
比較表
眼疾患 嘔吐 主症状 眼圧
急性緑内障発作 あり 眼痛、頭痛、視力低下 著明上昇
慢性緑内障 なし 視野狭窄 軽度上昇
白内障 なし 視力低下、霧視 正常
結膜炎 なし 充血、眼脂 正常
解説画像
あマ指 第19回(2011) 問題86|嘔吐を伴う眼疾患はどれか。 解説図
あマ指 第19回(2011) 問題86|嘔吐を伴う眼疾患はどれか。
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