学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ H. 精神科疾患 / Q1484

理由で解く 臨床医学各論

Q1484 その他の領域

出典:あマ指 第19回(2011) 問題87
問題
うつ病の症状でないのはどれか。
選択肢
1 不眠
2 自責感
3 幻覚
4 自殺念慮
解答
正解3(幻覚)
解説
✗ 1.
不眠
✗ 正しい。不眠はうつ病の代表的症状であり、特に早朝覚醒が特徴的である。夜中に目が覚めてそのまま眠れなくなるパターンが多い。入眠困難や中途覚醒もみられ、睡眠障害はうつ病の診断基準9項目の一つに含まれている。
✗ 2.
自責感
✗ 正しい。自責感(罪責感)はうつ病の重要な精神症状である。過度に自分を責め、些細なことでも自分のせいだと思い込む。無価値観とともにうつ病の診断基準に含まれ、重症化すると罪業妄想(微小妄想の一つ)に至ることもある。
✓ 3. 誤り
幻覚
幻覚はうつ病の典型的症状ではなく、統合失調症の陽性症状として特徴的な症状である。統合失調症では幻聴(特に自分の悪口を言う声、命令する声)が代表的にみられる。うつ病の「意識障害、著明な記憶障害や知能障害を呈することはない」とされており、幻覚も典型的なうつ病ではみられない。
✗ 4.
自殺念慮
✗ 正しい。自殺念慮はうつ病の重篤な症状であり、自殺リスクの評価はうつ病診療において最も重要な事項の一つである。うつ病の診断基準9項目にも「自殺念慮や企図」が含まれており、死にたいという考えが反復して出現する。
ポイント
  • うつ病の主症状は抑うつ気分・興味関心の喪失であり、不眠(特に早朝覚醒)・自責感・自殺念慮・食欲低下・集中力低下・易疲労性などがみられる。
  • 幻覚は統合失調症の陽性症状(特に幻聴)として特徴的であり、典型的なうつ病では意識障害、著明な記憶障害や知能障害を呈することはない。
  • うつ病エピソードは通常3〜6ヵ月持続し、予後は良いが再発することが多い。セロトニンやノルアドレナリンなどの神経機能低下が関連している。
  • 重要用語: うつ病、幻覚、統合失調症、自殺念慮、早朝覚醒 を正確に理解しておくこと。
比較表
うつ病の症状 統合失調症の症状(うつ病にはない)
不眠(早朝覚醒) 幻覚(幻聴)
自責感(罪責感) 妄想(関係・被害・注察)
自殺念慮 自我障害(させられ体験)
思考制止 連合弛緩(滅裂思考)
解説画像
あマ指 第19回(2011) 問題87|うつ病の症状でないのはどれか。 解説図
あマ指 第19回(2011) 問題87|うつ病の症状でないのはどれか。
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