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理由で解く 臨床医学各論

Q1420 その他の領域

出典:あマ指 第21回(2013) 問題78
問題
白内障について正しい記述はどれか。
選択肢
1 水晶体の混濁がみられる。
2 流涙が多い。
3 結膜充血がみられる。
4 眼圧が亢進する。
解答
正解1(水晶体の混濁がみられる。)
解説
✓ 1. 正しい
水晶体の混濁がみられる。
白内障は水晶体が何らかの原因で混濁する疾患である。加齢性が最も多いが、糖尿病、アトピー性皮膚炎、外傷、先天性などでも生じる。細隙灯顕微鏡検査で水晶体の混濁が確認され、混濁の程度により視力低下が進行する。根本的治療は混濁した水晶体を摘出し眼内レンズを挿入する手術である。
✗ 2. 誤り
流涙が多い。
流涙は涙液の分泌過多や涙道閉塞により生じる症状であり、結膜炎、ドライアイ(反射性流涙)、鼻涙管閉塞などでみられる。白内障は水晶体内部の混濁であり、涙液分泌や排出には影響しないため、流涙は主症状ではない。
✗ 3. 誤り
結膜充血がみられる。
結膜充血は結膜の血管が拡張・充血した状態であり、結膜炎、急性緑内障発作、強膜炎などでみられる。白内障は水晶体の混濁であり、結膜や血管には炎症が及ばないため、通常は結膜充血を伴わない。
✗ 4. 誤り
眼圧が亢進する。
眼圧亢進(上昇)は緑内障の特徴的所見であり、房水の排出障害により生じる。白内障は水晶体の混濁であり、房水循環には影響しないため、眼圧は通常正常範囲内である。ただし、白内障が進行し膨化すると隅角を狭くし続発緑内障を起こすこともある。
ポイント
  • 白内障の本質は「水晶体の混濁」であり、これが視力低下の原因となる。緑内障(眼圧上昇・視神経障害)、結膜炎(結膜充血・炎症)とは病態が全く異なる。
  • 白内障の症状は視力低下、霧視、羞明であり、眼痛や充血はない。流涙・結膜充血・眼圧上昇は白内障の所見ではないことを確実に覚える。
  • 根本治療は混濁した水晶体を摘出し眼内レンズを挿入する手術であり、加齢性白内障は高齢者に極めて多い疾患である。
  • 重要用語: 白内障, 水晶体混濁, 霧視, 羞明, 水晶体摘出術 を正確に理解しておくこと。
比較表
白内障の原因 特徴
加齢性(老人性) 最も多い、60歳以上に多発
糖尿病性 両眼性、若年で進行することがある
アトピー性 前嚢下混濁が特徴
外傷性 打撲や穿孔外傷後に発症
先天性 風疹ウイルスの母体感染など
薬剤性 ステロイド薬の長期使用など
解説画像
あマ指 第21回(2013) 問題78|白内障について正しい記述はどれか。 解説図
あマ指 第21回(2013) 問題78|白内障について正しい記述はどれか。
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