学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ D. 婦人科疾患 / Q1391

理由で解く 臨床医学各論

Q1391 その他の領域

出典:鍼灸 第34回(2026) 問題89
問題
「38歳の女性。身長160cm、体重55kg、胸囲88cm。毎年マンモグラフィを受けており、6か月前の検診でも異常を指摘されなかった。入浴時、左乳房に雀卵大のしこりがあることに気づいた。」最初に行うべき検査で最も適切なのはどれか。
選択肢
1 マンモグラフィ
2 超音波検査
3 性ホルモン量測定
4 腫瘍マーカー測定
解答
正解2(超音波検査)
解説
✗ 1. 誤り
マンモグラフィ
マンモグラフィは6か月前に異常なしと判定されているが、マンモグラフィは乳腺の密度が高い若年者(特に40歳未満)では感度が低下する(dense breast)。38歳の本症例ではマンモグラフィの感度が十分でない可能性があり、超音波検査の方が適切である。も「マンモグラフィ、超音波検査」が併記されており、症例に応じた使い分けが重要である。
✓ 2. 正しい
超音波検査
超音波検査(乳房エコー)が最初に行うべき検査として最も適切である。超音波検査は40歳未満の乳腺密度の高い乳房でも感度が高く、触知可能な腫瘤の性状評価(嚢胞性か充実性か、辺縁の性状、内部エコーなど)に優れている。非侵襲的で即座に実施可能であり、しこりの精査の第一選択として推奨される。
✗ 3. 誤り
性ホルモン量測定
性ホルモン量測定は乳房のしこりの精査として最初に行う検査ではない。乳癌のホルモン受容体の有無は治療方針の決定に重要であるが、まずは画像検査でしこりの性状を評価し、次に病理学的診断へ進むのが正しい手順である。
✗ 4. 誤り
腫瘍マーカー測定
腫瘍マーカー測定(CEA、CA15-3等)は乳癌の診断に特異度が高くなく、スクリーニングや初期精査としては推奨されない。も「CA 15-3、CEA」は参考になるマーカーとして挙げられているが、治療効果のモニタリングや再発の早期発見に用いられるものである。
ポイント
  • 乳房のしこりの精査には超音波検査が第一選択であり、特に40歳未満の乳腺密度が高い症例では感度が高い。
  • マンモグラフィは乳腺密度が高い若年者では感度が低下する(dense breast)。
  • 腫瘍マーカーは診断目的では感度・特異度が不十分であり、治療効果モニタリングに使用される。
  • 重要用語: 超音波検査、乳腺密度、マンモグラフィの限界 を正確に理解しておくこと。
比較表
検査 利点 限界
超音波検査 乳腺密度に影響されにくい、非侵襲的 微小石灰化の検出に劣る
マンモグラフィ 微小石灰化の検出に優れる dense breastでは感度低下
腫瘍マーカー 治療効果モニタリングに有用 診断目的では感度・特異度が低い
MRI 感度が高い 特異度にやや限界、コスト高い
解説画像
鍼灸 第34回(2026) 問題89|「38歳の女性。身長160cm、体重55kg、胸囲88cm。毎年マンモグラフィを受けており、6か月前の検診でも異常を指摘されなかった。入浴時、左乳房に雀卵大のしこりがあることに気づいた。」最初に行うべき検査で最も適切なのはどれか。 解説図
鍼灸 第34回(2026) 問題89|「38歳の女性。身長160cm、体重55kg、胸囲88cm。毎年マンモグラフィを受けており、6か月前の検診でも異常を指摘されなかった。入浴時、左乳房に雀卵大のしこりがあることに気づいた。」最初に行うべき検査で最も適切なのはどれか。
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