学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ D. 婦人科疾患 / Q1392

理由で解く 臨床医学各論

Q1392 その他の領域

出典:鍼灸 第34回(2026) 問題90
問題
「38歳の女性。身長160cm、体重55kg、胸囲88cm。毎年マンモグラフィを受けており、6か月前の検診でも異常を指摘されなかった。入浴時、左乳房に雀卵大のしこりがあることに気づいた。」診断確定のために行う検査はどれか。
選択肢
1 病理組織検査
2 CT検査
3 PET検査
4 MRI検査
解答
正解1(病理組織検査)
解説
✓ 1. 正しい
病理組織検査
乳癌の診断確定には病理組織検査(生検)が必要である。分泌物細胞診、組織診:生検、穿刺細胞診、外科的切除で病理学的診断を行う。画像検査で悪性が疑われた場合、針生検(コアニードルバイオプシー)や穿刺吸引細胞診により組織を採取し、病理学的に癌細胞の有無を確認する。病理組織検査はホルモン受容体やHER2の発現も同時に評価できるgold standardである。
✗ 2. 誤り
CT検査
CT検査は病期診断(ステージング)に用いられる画像検査であるが、乳癌の確定診断には用いない。も「画像検査:CT検査、MRI検査で腫瘍を検出する」とあるが、腫瘍の良悪性の鑑別は画像のみでは困難であり、確定診断には病理組織検査が必要である。
✗ 3. 誤り
PET検査
PET検査(FDG-PET)は全身の転移巣の検索に有用な画像検査であるが、乳癌の確定診断には用いない。小さな腫瘍や低悪性度の腫瘍では偽陰性となることもあり、病期診断や再発検索に補助的に使用される検査である。
✗ 4. 誤り
MRI検査
MRI検査は乳癌の進展範囲の評価や多発病変の検索に有用であるが、確定診断には用いない。画像検査としてMRI検査がある。が、造影MRIは感度が高いものの特異度に限界があり、最終的には病理組織検査が必要である。
ポイント
  • 悪性腫瘍の確定診断には病理組織検査(生検)が不可欠であり、画像検査のみでは確定できない。
  • 針生検(コアニードルバイオプシー)や穿刺吸引細胞診が一般的な組織採取方法である。
  • CT・PET・MRIは病期診断や転移検索に用いるが、確定診断の検査ではない。
  • 重要用語: 病理組織検査、針生検、確定診断、gold standard を正確に理解しておくこと。
比較表
検査 目的 確定診断としての役割
病理組織検査 癌細胞の確認・ER/HER2評価 gold standard
CT検査 リンパ節転移・遠隔転移の評価 病期診断に使用
PET検査 全身の転移巣の検索 補助的検査
MRI検査 進展範囲・多発病変の検索 補助的検査
解説画像
鍼灸 第34回(2026) 問題90|「38歳の女性。身長160cm、体重55kg、胸囲88cm。毎年マンモグラフィを受けており、6か月前の検診でも異常を指摘されなかった。入浴時、左乳房に雀卵大のしこりがあることに気づいた。」診断確定のために行う検査はどれか。 解説図
鍼灸 第34回(2026) 問題90|「38歳の女性。身長160cm、体重55kg、胸囲88cm。毎年マンモグラフィを受けており、6か月前の検診でも異常を指摘されなかった。入浴時、左乳房に雀卵大のしこりがあることに気づいた。」診断確定のために行う検査はどれか。
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