学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ D. 婦人科疾患 / Q1387

理由で解く 臨床医学各論

Q1387 その他の領域

出典:鍼灸 第30回(2022) 問題58
問題
子宮筋腫について正しいのはどれか。
選択肢
1 CA125 が上昇する。
2 ヒトパピローマウイルス(HPV)感染が関係する。
3 不正性器出血をきたしにくい。
4 エストロゲン依存性疾患である。
解答
正解4(エストロゲン依存性疾患である)
解説
✗ 1. 誤り
CA125 が上昇する。
CA125は卵巣癌の代表的な腫瘍マーカーであり、子宮筋腫で特異的に上昇するものではない。子宮内膜症では軽度上昇することがあるが、子宮筋腫との関連は乏しい。子宮頸癌のマーカーとしてSCC、CA 72-4が、乳癌のマーカーとしてCA 15-3が挙げられている。
✗ 2. 誤り
ヒトパピローマウイルス(HPV)感染が関係する。
ヒトパピローマウイルス(HPV)感染が発症に関与するのは子宮頸癌である。子宮頸癌の発病には、HPVとの関連が示唆され、とくにHPV16や18型感染が関連している。子宮筋腫は平滑筋由来の良性腫瘍であり、HPV感染は関係しない。
✗ 3. 誤り
不正性器出血をきたしにくい。
子宮筋腫では不正性器出血をきたしやすい。子宮筋腫に伴う過多月経は40代に多い。特に粘膜下筋腫では子宮内膜面積が増大するため過多月経や不正出血が高頻度にみられ、鉄欠乏性貧血の原因となる。
✓ 4. 正しい
エストロゲン依存性疾患である。
子宮筋腫はエストロゲン依存性の良性腫瘍である。エストロゲンの作用により筋腫細胞が増殖し、性成熟期(30〜40歳代)に増大する。閉経後はエストロゲン分泌が減少するため筋腫は自然に縮小する。この性質を利用してGnRHアゴニスト(偽閉経療法)による薬物治療も行われる。
ポイント
  • 子宮筋腫はエストロゲン依存性の良性腫瘍であり、性成熟期に増大し閉経後に縮小する。
  • HPVが関与するのは子宮頸癌であり、子宮筋腫とは無関係である。
  • 子宮筋腫は過多月経・不正出血をきたしやすく、鉄欠乏性貧血の原因となる。
  • 重要用語: エストロゲン依存性、子宮筋腫、閉経後縮小、HPV を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 関連するマーカー・因子 特徴
子宮筋腫 エストロゲン 良性腫瘍、閉経後に縮小
子宮頸癌 HPV(16・18型)、SCC 扁平上皮癌が多い
子宮体癌 エストロゲン 閉経後婦人に多い
卵巣癌 CA125 腹水・腹部膨満
解説画像
鍼灸 第30回(2022) 問題58|子宮筋腫について正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第30回(2022) 問題58|子宮筋腫について正しいのはどれか。
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