学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ C. 麻酔科 / Q1357

理由で解く 臨床医学各論

Q1357 その他の領域

出典:鍼灸 第7回(1999) 問題88
問題
意識が保たれる麻酔法はどれか。
選択肢
1 静脈麻酔
2 硬膜外麻酔
3 吸入麻酔
4 直腸麻酔
解答
正解2(硬膜外麻酔)
解説
✗ 1. 誤り
静脈麻酔
静脈麻酔はプロポフォールやチオペンタールなどの麻酔薬を静脈内に投与し、中枢神経に作用させて意識を消失させる全身麻酔法である。静脈投与では30秒以内に麻酔効果が発現し、1分前後で脳内濃度は最高になる、作用発現が速い反面、排泄は吸入麻酔より遅く麻酔深度の調節がむずかしい。
✓ 2. 正しい
硬膜外麻酔
硬膜外麻酔は硬膜外腔に局所麻酔薬を注入して脊髄神経伝達を可逆的に遮断する局所麻酔(区域麻酔)である。局所麻酔薬を脊髄や末梢神経に作用させ、局所の無痛状態を作り出す麻酔である。意識の消失はない。頸部から会陰部まで幅広い範囲に適用可能で、カテーテル留置により術後鎮痛や慢性疼痛管理にも応用される。
✗ 3. 誤り
吸入麻酔
吸入麻酔は揮発性麻酔薬(セボフルラン、イソフルラン)やガス性麻酔薬(亜酸化窒素)を吸入させ、肺胞から血中に移行して中枢神経に作用し意識を消失させる全身麻酔法である。中枢神経に作用させて、意識の消失をもたらす方法。
✗ 4. 誤り
直腸麻酔
直腸麻酔は直腸粘膜から麻酔薬を吸収させて全身に作用させる全身麻酔法であり、意識は消失する。主に小児において静脈確保前の導入法として用いられることがある。投与経路が直腸であっても効果は全身麻酔である。
ポイント
  • 全身麻酔(静脈・吸入・直腸)=意識消失、局所麻酔(硬膜外・脊髄クモ膜下・表面・浸潤・伝達)=意識保持、の区別が最重要。
  • 硬膜外麻酔はカテーテル留置が可能で長時間手術や術後鎮痛に有用。脊髄クモ膜下麻酔より効果発現はやや遅い(10〜15分)。
  • 硬膜外麻酔の副作用: 硬膜穿刺、脊髄クモ膜下注入(誤注入)、硬膜外血腫など。禁忌は穿刺部感染、凝固異常、出血性ショック。
  • 重要用語: 硬膜外麻酔、局所麻酔、意識保持、カテーテル留置 を正確に理解しておくこと。
比較表
麻酔法 分類 意識 持続時間の延長
静脈麻酔 全身麻酔 消失 持続静注で維持
吸入麻酔 全身麻酔 消失 吸入継続で維持
直腸麻酔 全身麻酔 消失 追加投与は困難
硬膜外麻酔 局所麻酔 保持 カテーテル留置で長時間可能
脊髄クモ膜下麻酔 局所麻酔 保持 薬剤により40分〜3時間
解説画像
鍼灸 第7回(1999) 問題88|意識が保たれる麻酔法はどれか。 解説図
鍼灸 第7回(1999) 問題88|意識が保たれる麻酔法はどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手