学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ C. 麻酔科 / Q1352

理由で解く 臨床医学各論

Q1352 その他の領域

出典:鍼灸 第2回(1994) 問題85
問題
全身麻酔はどれか。
選択肢
1 脊椎麻酔
2 硬膜外麻酔
3 表面麻酔
4 吸入麻酔
解答
正解4(吸入麻酔)
解説
✗ 1. 誤り
脊椎麻酔
脊椎麻酔(脊髄クモ膜下麻酔)はクモ膜下腔へ局所麻酔薬を注入して脊髄神経の前根・後根を可逆的に遮断する局所麻酔法である。下腹部、会陰、下肢の手術に適する、薬物投与部位は第2腰椎から第1仙椎間に限定される。意識は保たれるため全身麻酔ではない。
✗ 2. 誤り
硬膜外麻酔
硬膜外麻酔は硬膜外腔に局所麻酔薬を注入することによって脊髄神経伝達を可逆的に遮断する局所麻酔法である。頸部から会陰部に至る広い範囲の手術の麻酔や、術後の疼痛管理、慢性疼痛管理にも応用される。意識は消失しないため全身麻酔ではない。
✗ 3. 誤り
表面麻酔
表面麻酔は皮膚や粘膜(目・鼻腔・口腔・気管・気管支など)に局所麻酔薬を塗布あるいは噴霧して行う局所麻酔法である。貼付法・塗布法・噴霧法・含嗽法・滴下法の5種類がある。意識は保たれるため全身麻酔ではない。
✓ 4. 正しい
吸入麻酔
吸入麻酔は全身麻酔の一種である。吸入麻酔薬あるいは静脈麻酔薬を中枢神経に作用させて、意識の消失をもたらす方法である。セボフルラン・イソフルランなどの揮発性麻酔薬や亜酸化窒素(笑気)などのガス性麻酔薬を吸入させ、肺胞から動脈血中に入り脳・脊髄に作用して意識を消失させる。麻酔深度の調節性は静脈麻酔より優れている。
ポイント
  • 全身麻酔は吸入麻酔と静脈麻酔に大別され、中枢神経に作用して意識を消失させる。
  • 局所麻酔(脊椎麻酔・硬膜外麻酔・表面麻酔・浸潤麻酔・伝達麻酔)は意識を保ったまま局所の鎮痛を得る方法である。
  • 吸入麻酔は投与中止後すみやかに排泄されるため麻酔深度の調節性に優れ、セボフルランは気道刺激性が少なく最もよく使用される。
  • 重要用語: 吸入麻酔、全身麻酔、意識消失、局所麻酔、セボフルラン を正確に理解しておくこと。
比較表
麻酔法 分類 意識 作用部位 代表例
吸入麻酔 全身麻酔 消失 中枢神経 セボフルラン、イソフルラン
静脈麻酔 全身麻酔 消失 中枢神経 プロポフォール、チオペンタール
脊髄クモ膜下麻酔 局所麻酔 保持 脊髄神経 リドカイン、テトラカイン
硬膜外麻酔 局所麻酔 保持 脊髄神経 リドカイン、ブピバカイン
表面麻酔 局所麻酔 保持 局所粘膜 リドカイン
解説画像
鍼灸 第2回(1994) 問題85|全身麻酔はどれか。 解説図
鍼灸 第2回(1994) 問題85|全身麻酔はどれか。
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