学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ C. 麻酔科 / Q1353

理由で解く 臨床医学各論

Q1353 その他の領域

出典:あマ指 第3回(1995) 問題95
問題
局所麻酔はどれか。
選択肢
1 吸入麻酔
2 静脈麻酔
3 直腸麻酔
4 伝達麻酔
解答
正解4(伝達麻酔)
解説
✗ 1. 誤り
吸入麻酔
吸入麻酔は揮発性麻酔薬(セボフルラン、イソフルラン)やガス性麻酔薬(亜酸化窒素)を麻酔器回路から吸入させて中枢神経に作用させる全身麻酔法である。肺胞表面から動脈血中に入り、脳、脊髄に作用する、意識は消失する。局所麻酔ではない。
✗ 2. 誤り
静脈麻酔
静脈麻酔はチオペンタール、プロポフォール、ケタミンなどの麻酔薬を静脈内に投与し、血流にのって中枢神経に作用させる全身麻酔法である。「作用発現が速い」「全身麻酔の導入、検査や短時間手術」に用いられる。意識は消失するため局所麻酔ではない。
✗ 3. 誤り
直腸麻酔
直腸麻酔は直腸粘膜から麻酔薬を吸収させる全身麻酔法で、主に小児に用いられることがある。麻酔薬が全身に吸収されて中枢神経に作用し、意識は消失する。投与経路は局所であるが効果は全身麻酔に分類される。
✓ 4. 正しい
伝達麻酔
伝達麻酔(神経ブロック)は特定の末梢神経やその近傍に局所麻酔薬を注入し、その神経の支配領域からの痛覚伝達を遮断する局所麻酔法である。特定の神経に局所麻酔薬を注射して、その神経の支配領域からの伝達を遮断する。意識は保たれたまま目的とする領域の無痛状態が得られる。三叉神経ブロック、腕神経叢ブロック、星状神経節ブロックなどが代表的である。
ポイント
  • 全身麻酔(吸入・静脈・直腸)は意識を消失させ、局所麻酔(伝達・脊髄クモ膜下・硬膜外・表面・浸潤)は意識を保つ。
  • 伝達麻酔は神経ブロックとも呼ばれ、特定の神経支配領域を無痛化する局所麻酔法である。
  • 三叉神経ブロック、腕神経叢ブロック、指神経ブロック、肋間神経ブロック、星状神経節ブロックなどの手技が詳述されている。
  • 重要用語: 伝達麻酔、神経ブロック、全身麻酔、局所麻酔 を正確に理解しておくこと。
比較表
分類 麻酔法 意識 特徴
全身麻酔 吸入麻酔 消失 麻酔深度の調節性に優れる
全身麻酔 静脈麻酔 消失 作用発現が速い
全身麻酔 直腸麻酔 消失 主に小児に使用
局所麻酔 伝達麻酔(神経ブロック) 保持 特定神経領域を無痛化
局所麻酔 脊髄クモ膜下麻酔 保持 下腹部・会陰・下肢に適用
局所麻酔 硬膜外麻酔 保持 頸部〜会陰部まで広範囲
解説画像
あマ指 第3回(1995) 問題95|局所麻酔はどれか。 解説図
あマ指 第3回(1995) 問題95|局所麻酔はどれか。
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