学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ C. 麻酔科 / Q1351

理由で解く 臨床医学各論

Q1351 その他の領域

出典:鍼灸 第5回(1997) 問題80
問題
ペインクリニックの対象となる疾患はどれか。
選択肢
1 胆石症
2 狭心症
3 レイノー病
4 大動脈瘤
解答
正解3(レイノー病)
解説
✗ 1. 誤り
胆石症
胆石症は胆嚢内の結石による疾患であり、外科的治療(腹腔鏡下胆嚢摘出術)や内視鏡的治療が主たる治療法である。疼痛管理が必要な場合もあるが、ペインクリニックの主要な対象疾患ではなく、消化器外科領域で根本的に治療される。
✗ 2. 誤り
狭心症
狭心症は冠動脈の狭窄や攣縮による心筋虚血の疾患であり、循環器内科での薬物療法(ニトログリセリン、β遮断薬、Ca拮抗薬など)やカテーテル治療(経皮的冠動脈形成術)、冠動脈バイパス術が治療の主体である。ペインクリニックの対象ではない。
✓ 3. 正しい
レイノー病
レイノー病は寒冷刺激やストレスにより手指の細動脈が攣縮し、蒼白→チアノーゼ→紅潮の三色変化を呈する疾患である。星状神経節ブロックなどの交感神経ブロックにより血管攣縮を抑制することで症状が改善するため、ペインクリニック(神経ブロック療法)の重要な対象疾患である。
✗ 4. 誤り
大動脈瘤
大動脈瘤は大動脈の局所的拡大であり、破裂の危険があるため心臓血管外科での人工血管置換術やステントグラフト内挿術などの外科的治療が必要である。ペインクリニックの対象疾患ではない。
ポイント
  • ペインクリニックの対象疾患は、神経ブロック療法が有効な疾患であり、レイノー病(星状神経節ブロック)のほか、帯状疱疹後神経痛、複合性局所疼痛症候群(CRPS)、三叉神経痛なども含まれる。
  • レイノー病の三色変化(蒼白→チアノーゼ→紅潮)は血管攣縮の進行と回復を反映した特徴的所見である。寒冷刺激やストレスが誘因となる。
  • 胆石症・狭心症・大動脈瘤は、それぞれ外科的治療・循環器内科的治療・心臓血管外科的治療が主体であり、ペインクリニックの対象ではない。
  • 重要用語: レイノー病, ペインクリニック, 星状神経節ブロック, 神経ブロック, 三色変化 を正確に理解しておくこと。
解説画像
鍼灸 第5回(1997) 問題80|ペインクリニックの対象となる疾患はどれか。 解説図
鍼灸 第5回(1997) 問題80|ペインクリニックの対象となる疾患はどれか。
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