学習トップ理由で解く 臨床医学各論第1章 ▸ C. ウイルス感染症 / Q0083

理由で解く 臨床医学各論

Q0083 感染症

出典:鍼灸 第2回(1994) 問題86
問題
帯状疱疹について誤っている症状はどれか。
選択肢
1 神経痛様疼痛
2 悪寒を伴う高熱
3 皮膚の発赤
4 小水疱を伴う発疹
解答
正解2(悪寒を伴う高熱)
解説
✗ 1.
神経痛様疼痛
✗ 正しい。帯状疱疹では皮疹出現に先行して、あるいは同時に、罹患神経支配領域に沿った神経痛様の疼痛が出現する。この疼痛は帯状疱疹の主要症状であり、水疱が消退した後も帯状疱疹後神経痛として長期間遷延することがある。高齢者ほど帯状疱疹後神経痛のリスクが高い。
✓ 2. 誤り
悪寒を伴う高熱
帯状疱疹では悪寒を伴う高熱はみられない。微熱や全身倦怠感を伴うことはあるが、悪寒戦慄を伴う高熱は帯状疱疹の典型的症状ではない。悪寒を伴う高熱は細菌感染症(敗血症、腎盂腎炎など)で特徴的であり、ウイルスの再活性化による帯状疱疹とは異なる病態である。免疫不全患者での播種性帯状疱疹では発熱することがあるが一般的ではない。
✗ 3.
皮膚の発赤
✗ 正しい。帯状疱疹では皮膚分節(デルマトーム)に沿って発赤(紅斑)がみられる。紅斑は小水疱出現に先行または同時に現れ、帯状に一側性に分布する。接触性皮膚炎とは異なり、神経支配領域に一致した分布が特徴的である。
✗ 4.
小水疱を伴う発疹
✗ 正しい。帯状疱疹の典型的皮疹は紅斑上に集簇する小水疱であり、デルマトームに沿って帯状に一側性に分布する。水疱は通常2〜3週間で痂皮化して治癒するが、高齢者や免疫低下者では重症化しやすい。
ポイント
  • 帯状疱疹の典型的症状は神経痛様疼痛・皮膚の発赤・小水疱の3つであり、悪寒を伴う高熱は通常みられない。
  • VZVの再活性化により皮膚分節(デルマトーム)に沿って一側性に発症し、疼痛は水疱消退後も遷延しうる。
  • 悪寒戦慄を伴う高熱は細菌感染症を示唆する所見であり、帯状疱疹とは病態が異なる。
  • 重要用語: 帯状疱疹、VZV再活性化、神経痛様疼痛、小水疱、デルマトーム を正確に理解しておくこと。
比較表
帯状疱疹の症状 出現する/しない 説明
神経痛様疼痛 出現する 主要症状、後神経痛として遷延しうる
皮膚の発赤(紅斑) 出現する デルマトームに沿って帯状に分布
小水疱 出現する 紅斑上に集簇、2〜3週間で痂皮化
悪寒を伴う高熱 通常出現しない 細菌感染症を示唆する所見
微熱・全身倦怠感 出現することがある 軽度の全身症状
解説画像
鍼灸 第2回(1994) 問題86|帯状疱疹について誤っている症状はどれか。 解説図
鍼灸 第2回(1994) 問題86|帯状疱疹について誤っている症状はどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手