学習トップ理由で解く 臨床医学各論第1章 ▸ C. ウイルス感染症 / Q0084

理由で解く 臨床医学各論

Q0084 感染症

出典:あマ指 第6回(1998) 問題94
問題
帯状疱疹の好発部位はどれか。
選択肢
1 下顎
2 胸部
3 前腕
4 下腿
解答
正解2(胸部)
解説
✗ 1. 誤り
下顎
下顎は帯状疱疹の好発部位ではない。ただし三叉神経(第3枝:下顎神経)領域に発症した場合は下顎部に水疱がみられることがある。三叉神経領域の帯状疱疹は顔面に発症し、特に第1枝(眼神経)領域ではHutchinson徴候として角膜炎を合併する危険があり注意を要する。
✓ 2. 正しい
胸部
帯状疱疹の好発部位は胸部(肋間神経領域)であり、全体の約50〜70%を占める。水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)は初感染後に脊髄後根神経節に潜伏し、免疫低下時に再活性化して胸部を中心に片側性・帯状の水疱を形成する。胸髄の神経節に潜伏するウイルスが最も再活性化しやすいとされている。
✗ 3. 誤り
前腕
前腕は帯状疱疹の好発部位ではない。頸髄〜胸髄の神経根領域として上肢に発症することは稀にあるが、胸部と比較すると頻度は著しく低い。上肢の皮疹では接触性皮膚炎や単純ヘルペスなどとの鑑別が必要である。
✗ 4. 誤り
下腿
下腿も帯状疱疹の主な好発部位ではない。腰仙部の神経節から再活性化した場合に下肢に発症することがあるが、胸部に比べて頻度はかなり低い。好発部位は胸部>頭頸部(三叉神経領域)>腰仙部の順である。
ポイント
  • 帯状疱疹の好発部位は胸部(肋間神経領域)で全体の50〜70%を占め、片側性・帯状の分布が特徴である。
  • VZVは脊髄後根神経節に潜伏感染し、加齢・免疫低下時に再活性化して発症する。
  • 好発部位の順は胸部>頭頸部(三叉神経領域)>腰仙部であり、四肢は比較的まれである。
  • 重要用語: 帯状疱疹、胸部好発、肋間神経、水痘帯状疱疹ウイルス、片側性 を正確に理解しておくこと。
比較表
好発部位 支配神経 頻度
胸部・腹部 肋間神経(胸髄) 約50〜70%(最多)
頭頸部 三叉神経・頸神経 約15〜20%
腰仙部 腰仙髄神経 約10〜15%
四肢 頸髄〜腰仙髄神経 まれ
解説画像
あマ指 第6回(1998) 問題94|帯状疱疹の好発部位はどれか。 解説図
あマ指 第6回(1998) 問題94|帯状疱疹の好発部位はどれか。
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